NJHD、第3四半期(7~3月)決算は売上高8.0%減、6.2億円の営業赤字を計上 ゲーム事業での開発案件の中止や開発の遅延に伴う受注の苦戦が響く

  • エヌジェイホールディングス<9421>は、2022年6月期の第3四半期累計(7~3月)の連結決算を発表、ゲーム事業で開発案件の中止や終了に加え、開発の遅延などにより見込んでいた受注額が獲得できなかったことなどで減収となった。さらに開発中タイトルの原価が増加しており、原価見通しを見直した結果、営業損失が大幅に拡大した。

    売上高83億万円(前年同期比8.0%減)
    営業損益6億2000万円の赤字(前年同期1億7900万円の黒字)
    経常損益6億2300万円の赤字(同1億7100万円の黒字)
    最終損益7億9600万円の赤字(同7800万円の赤字)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業…売上高63億4600万円(前年同期比9.9%減)、セグメント損益4億2100万円の赤字(前年同期4億800万円の黒字)
    売上高は、ゲーム事業においては、開発案件の中止や終了に加え、開発の遅延などにより見込んでいた受注額が獲得できなかったことから、計画を大きく下回った。また、開発中タイトルの原価が増加しており、原価見通しを見直した結果、営業損失が大幅に拡大した。

    ②モバイル事業…売上高19億900万円(同1.5%減)、セグメント利益4200万円(同21.6%増)
    売上高は、来店数の前年割れの傾向が続くも、販促などの強化によって新規契約の獲得に努め、サブブランドや格安SIMの訴求もあって契約獲得数は前年並みの水準となったが、端末販売を伴わないSIM単体契約の割合が増加し、減収となった。一方で1顧客あたりの販売利益額が低下したものの、前期は値引き規制による価格訴求力低下や新料金プランの動向への様子見により、利益推移が低調に推移していた反動で増益となった。

    ■通期予想を下方修正
    なお、2022年6月期通期の連結業績予想については、上記のゲーム事業の状況を踏まえて下方修正を実施しており、以下のとおり。

    売上高114億90万円→108億7000万円(増減率5.4%減、前年同期比9.3%減)
    営業損益2億8000万円の赤字→7億円の赤字(前年同期2億2000万円の黒字)
    経常損益2億9000万円の赤字→7億1000万円の赤字(同2億500万円の黒字)
    最終損益5億1000万円の赤字→9億3000万円の赤字(同9200万円の赤字)

株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
https://www.njhd.jp/

会社情報

会社名
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長 筒井 俊光
決算期
6月
直近業績
売上高106億5200万円、営業損益8億6900万円の赤字、経常損益8億6500万円の赤字、最終損益12億3100万円の赤字(2022年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
9421
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