【決算レポート】ミクシィ、第4四半期はQoQで増収も費用増で減益 頭打ちのスマホゲーム市場でのシェア獲得に『モンスト経済圏』、NFTやメタバースゲームも注視



MIXI<2121>は、2022年3月期の決算を5月13日に発表するとともに、同日、決算説明会を開催した。

通期決算に関しては、
・売上高:1180億9900万円(同1.0%減)
・営業利益:160億6900万円(同29.9%減)
・経常利益:170億2600万円(同26.0%減)
・最終利益:102億6200万円(同34.6%減)

となっており、以下で詳細を記載している。

【速報】ミクシィ、22年3月期の決算は営業益3割減の160億円 『モンスト』中心にゲーム事業が減収減益 チャリ・ロトなどスポーツも費用先行続く

こちらではまず、2022年3月期第4四半期(4Q)に関してお伝えしよう。売上高370億0100万円(前年同期比17.2%増)、営業利益68億2600万円(同5.7%減)、経常利益73億7500万円(同3.2%減)、最終利益28億3400万円(同46.1%減)と増収したものの大幅減益となった。



QoQで見ると外注費が大幅に増加。こちらはチャリ・ロトにおいて、オートレースシステムの受託開発にかかる費用を計上したことや、競輪場の運営受託による費用が増加したことによるもの。




また販管費では、広告宣伝費がモンスターストライクにおいてコラボイベント等を積極的に実施したこと、外注費はモンストシリーズの研究開発費用の一部を計上したことで増加し利益を圧迫した。

なお決済手数料の増加は、『モンスターストライク』などの売上高に連動したもの。



次は同社の売り上げの柱とデジタルエンターテインメントを見ていこう。同セグメントの売上は、298億円(前年同期比12.5%増)となった。主力の『モンスターストライク』の増収が影響した。1月1日の新キャラクターの人気や大型IP(『鬼滅の刃』)とのコラボが好調だった。一方で『コトダマン』は、4Qの実績としては前年同期の売上には及ばなかった。

*『コトダマン』は4周年イベント等もあった4月は、単月売上の過去最高を記録したとのこと。

なおこの影響により22年3月期通期の連結業績予想を上方修正している。

ミクシィ、22年3月期通期の連結業績予想を上方修正…売上高・利益とも従来のレンジ予想の上限超え 人気IPとのコラボなどで『モンスト』好調

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では同社のデジタルエンターテインメントの今後展開についてはどうだろうか。その構想として『モンスト』経済圏の拡大を掲げている。同社の主力である『モンスターストライク』は引き続きスマホゲームのトップブランドとして運営を行う。

加えてモンストシリーズの最新スマホゲーム『ゴーストスクランブル』を2023年3月期の上期(2022年4~9月)にリリースする。本作は、ライトをつかってオバケを退治するアクションプレイヤー3名とサポートに特化したドローンプレイヤー1名の最大4人で遊べる共闘アクションゲーム。

その他、今期複数本のリリースを予定している。もちろんイベントやマーチャンダイジング、動画等のメディアミックス展開も行っていくという。

その背景には同社の見立てとして「スマートフォンゲームの市場成長が頭打ちとなっている」「その中でいかにシェアを取っていけるか」があるそうだ。

またWeb3.0 における NFT やメタバ ース等の新たなゲーム展開についても注視するとしている。






NFTと言えば、3月に DAZNと共同でNFTマーケットプレイス「DAZN MOMENTS」のサービスを開始している。第一弾のコンテンツ「DAZN J.LEAGUE MOMENTS」の販売を開始した。

今後更なるコンテンツの追加や、セカンダリーマーケットの開設により、大きく成⾧する可能性をもったサービスと位置づけていた。



スポーツセグメントの振り返りとなる。売上高は前年同期比で48%増の56億円となった。これは、チャリロト・TIPSTARの売上が順調に増加したため。なお、チャリ・ロトは、4Qにオートレースのシステム開発受託による一時的な売上を計上している。


ライフスタイルセグメントの売上は前年同期比で23.1%増の14億円となった。これは、家族アルバム みてね、minimoが順調に売上を伸ばした。


また投資活動の実績はFY19からFY22の4年間で、約700億円の投資を実行。探索と位置付けているスタートアップ投資等の一部は、M&Aや資本業務提携にもつながり、これまで数多くのシナジーを生み、事業の拡大に寄与した。

今後3年間において、M&A・資本業務提携で300から500億円の投資を計画し、6月の定時株主総会の決議をもってスタートアップやファンド出資等の投資活動を事業化する予定。


2023年3月期の業績予想は、売上高1200億円(前期比1.6%増)、営業利益85億円(同47.1%減)、経常利益85億円(同50.1%減)、最終利益50億円(同51.3%減)、EPS68.91円を見込んでいる。

・売上高:1200億円(同1.6%増)
・営業利益:85億円(同47.1%減)
・経常利益:85億円(同50.1%減)
・最終利益:50億円(同51.3%減)
・EPS:68.91円

売上構成の変化や先行投資の影響で減益になる計画だ。



スポーツセグメントの業績予想では、公営競技で、売上高190億円と増収を見込んでいる。TIPSTAR、チャリ・ロト、ネットドリーマーズは、引き続き増収を予想。

また利益面に関してはTIPSTARの改善等により、赤字幅は縮小する見込み。TIPSTARにおいてはプロダクト改善によるさらなる売上・利益のアップサイドを目指す。

観戦事業におきましては、売上高70億円と増収を見込み。これは主に、FC東京の新規連結によるもの。また、新規連結や前期までに開始したサービスへの先行投資等によるコストの増加を見込んでいる。



ライフスタイルセグメントの売上高は110億円と増収見込み。これは主にみてね経済圏の成⾧によるもの。

デジタルエンターテインメントセグメントの売上は820億円と、減収を見込み。 モンスターストライクはこれまでのトレンドを加味して保守的な見込んでいるものお、モンストシリーズを複数本リリースすることにより、アップサイドを目指す。

なお、今期より事業化を予定している投資セグメントにおいては、売上高10億円を見込んでいる。


株式会社ミクシィ
http://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ミクシィ
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1180億9900万円、営業利益160億6900万円、経常利益170億2600万円、最終利益102億6200万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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