【決算レポート】ネクソン、第1四半期は韓国『アラド戦記モバイル』 が想定上回る 『アラド戦記』をベースとした対戦格闘ゲーム『DNF Duel』を6月28日にリリース

柴田正之 編集部記者
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ネクソン<3659>の2022年12月通期の第1四半期(1~3月)の連結決算(IFRS)は、3月24日に韓国で配信を開始した『アラド戦記モバイル』 が想定を大きく上回った一方で、 中国『アラド戦記』が想定をやや下回ったこともあり、売上収益はほぼ計画通りの着地となった。

一方、利益については、前年同期比で人件費と広告宣伝費が増加し、2ケタの減益となっている。

売上収益910億3400万円(前年同期比3.1%増)
営業利益385億2000万円(同11.1%減)
最終利益402億6100万円(同12.5%減)

韓国は、前述の『アラド戦記モバイル』 が想定を大きく上回ったことに加え、『FIFA ONLINE 4』がパッケージ販売やセールスプロモーションの好評により、過去最高の四半期売上収益を達成したことで予想を上回った。

一方、中国については、『アラド戦記』の売上収益は、旧正月パッケージの販売が好評だったことで前年同期比で増加したものの、会社側の想定をやや下回った。

日本は、昨年12月19日に配信を開始した新作 『カウンターサイド』が四半期にわたって貢献した。

北米および欧州は、『メイプルストーリーM』と『ブルーアーカイブ』の売上収益が想定を上回ったことで、業績予想を上回った。

続く2022年12月期の第2四半期は、韓国での『アラド戦記モバイル』が四半期にわたって寄与してくることが見込まれることもあり、前年同期比で大幅な成長を予想している。同社では、一定為替レートベースで前年同期比36%から45%の増収を想定しているという。

新作パイプラインは以下のとおりで、3月24日に韓国で配信開始となった『アラド戦記モバイル』は日本での配信も予定されている。

また、『アラド戦記』をベースとした対戦格闘ゲーム『DNF Duel』を韓国、日本、欧州、北米で6月28日にPC・コンソール向けでリリースする予定だ。

株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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