日本一ソフトウェア<3851>の2022年3月通期の連結決算は、売上高57億1600万円(前の期比7.8%増)、営業利益15億6600万円(同25.5%増)、経常利益16億8800万円(同31.4%増)、最終利益12億7300万円(同40.7%増)と大幅増益となった。そして、売上高と各利益は過去最高を更新した。
・売上高:57億1600万円(同7.8%増)
・営業利益:15億6600万円(同25.5%増)
・経常利益:16億8800万円(同31.4%増)
・最終利益:12億7300万円(同40.7%増)
同社によると、海外における家庭用ゲームソフトの販売が好調だったことが主な要因だったとのこと。前期に発売した『魔界戦記ディスガイア6』が北米と欧州においての販売が伸びたという。
さらに新作に連動してシリーズの過去作品もリピート販売として売れ行きが伸びた。また、Steam版についてはセールを実施した際に売上を伸ばし、リピートタイトルとして利益に貢献した。
このほか、北米子会社NIS AMERICAで販売している日本ファルコム作品の北米・欧州版も非常に好調だった。『イースⅨ -Monstrum NOX-』をリリースし、同社の収益拡大に貢献したそうだ。
【家庭用ゲーム発売タイトル】
・『探偵撲滅』
・『わるい王様とりっぱな勇者』
・『風雨来記4』
・『真 流行り神3』
・『イースⅨ -Monstrum NOX-』
・『こちら、母なる星より』
・『アサツグトリ』
・『屍喰らいの冒険メシ』
また、カードゲームショップ「プリニークラブ」の収益改善も進んだ。昨今、『ポケモンカードゲーム』や『遊戯王』などカードゲーム市場が活況だが、その恩恵を受けているという。ただ1店舗のみの展開であるため、会社全体に与える影響は限定的とした。
このほか、学生寮・その他事業も展開しているが、引き続き投資選考となった。本社のある岐阜県への地域貢献や学生支援といった目的もだが、岐阜県内で大学学生寮2件の運営を行った。学生寮を増やしていくことで将来的には黒字化を見込んでいるという。
■2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の業績は、売上高63億7800万円(前期比11.6%増)、営業利益14億2400万円(同9.1%減)、経常利益14億3300万円(同15.1%減)、最終利益9億3500万円(同26.5%減)、EPS185.94円を見込む。減益となるものの、引き続き高水準の利益を見込む。
・売上高:63億7800万円(同11.6%増)
・営業利益:14億2400万円(同9.1%減)
・経常利益:14億3300万円(同15.1%減)
・最終利益:9億3500万円(同26.5%減)
・EPS:185.94円
『void tRrLM();//ボイド・テラリウム』の続編である『void* tRrLM2();//ボイド・テラリウム2』の発売を予定しているほか、北米子会社NIS Americaと連携し、既存のプラットフォームに加えてSteamへの積極的に商品を展開していく。
会社情報
- 会社名
- 株式会社日本一ソフトウェア
- 設立
- 1993年7月
- 代表者
- 代表取締役会長 北角 浩一/代表取締役社長 世古 哲久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高53億3900万円、営業利益4億100万円、経常利益8億4200万円、最終利益5億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3851