東宝、第1四半期決算は営業益36%増の142億円 「名探偵コナン」や「シンウルトラマン」「呪術廻戦」などヒット 「SPY×FAMILY」などアニメ配信も好調

東宝<9602>は、7月12日、第1四半期(21年11月~22年5月)の連結決算を発表し、営業収入618億6500万円(前年同期比7.1%増)、営業利益142億7300万円(同35.8%増)、経常利益158億2900万円(同46.0%増)、最終利益115億1600万円(同72.3%増)と"増収増益"だった(ただし、今期から「収益認識に関する会計基準」を適用したため、比較は参考値)。


・営業収入:618億6500万円(同7.1%増)
・営業利益:142億7300万円(同35.8%増)
・経常利益:158億2900万円(同46.0%増)
・最終利益:115億1600万円(同72.3%増)


主力の映画事業では、共同製作や配給した作品のうち「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」「シン・ウルトラマン」「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」のヒットや東宝東和等が配給した「SING/シング:ネクストステージ」が高稼働し、また「トップガン マーヴェリック」が好調なスタートとなった、としている。

【東宝及び東宝東和の主な配給作品】
・名探偵コナン ハロウィンの花嫁:90.5億円
・シン・ウルトラマン:40.8億円
・映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021:26.5億円
・映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝:19.9億円
・映画 『おそ松さん』:15.9億円
・劇場版 呪術廻戦 0:137.5億円(※昨年12月公開)
・トップガン マーヴェリック:71.3億円
・SING/シング:ネクストステージ:33.0億円


ヒット作品が続々とでてきたこともあり、TOHOシネマズが展開する映画興行も好調だった。前年の緊急事態宣言の発出を受けた、東京・関西圏の映画館の臨時休業があった前年同期に比べ事業環境が改善したことも業績改善を後押しした。

また、映像事業では、アニメ製作事業において、「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」「SPY×FAMILY」などTOHO animation作品の商品化権、動画配信等の各種配分金収入が好調に推移した。ただ、映像事業全体を見ると、『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』のパッケージが大きなセールスを記録した前年同期と比べて減収減益となった。

■2023年2月通期の業績見通し
2023年2月通期の業績は、営業収入2320億円(前期比1.6%増)、営業利益380億円(同4.9%減)、経常利益410億円(同4.2%減)、最終利益285億円(同3.7%減)を見込む。


・営業収入:2320億円(同1.6%増)
・営業利益:380億円(同4.9%減)
・経常利益:410億円(同4.2%減)
・最終利益:285億円(同3.7%減)


通期計画に対する進ちょく率は、営業収入26.7%、営業利益37.6%、経常利益38.6%、最終利益40.4%となっている。


・営業収入:26.7%
・営業利益:37.6%
・経常利益:38.6%
・最終利益:40.4%

東宝株式会社
https://www.toho.co.jp/

会社情報

会社名
東宝株式会社
設立
1932年8月
代表者
代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
決算期
2月
直近業績
営業収入2833億4700万円、営業利益592億5100万円、経常利益630億2400万円、最終利益452億8300万円(2024年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9602
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