【決算レポート】enish、第2四半期(4~6月)は最新作『ブレオダ』のフル寄与などで増収に 正式タイトル発表の「ゆるキャン△」スマホゲームは今秋リリース予定

柴田正之 編集部記者
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enish<3667>の2022年12月期の第2四半期期間(4~6月)の決算は、2月11日にリリースした最新作『進撃の巨人Brave Order』(以下『ブレオダ』)がフル寄与したことなどにより増収となった。

ただ、新規タイトルの開発コストを含め、労務費/人件費や外注加工費が増加していることもあり、前年同期比では利益率が低下している。

売上高11億2800万円(前年同期比6.9%増)
営業利益1000万円(前年同期1億2500万円)
経常利益ゼロ(同1億1600万円)
最終利益ゼロ(同1億1400万円)
※利益のゼロは100万円以下の数字

『ブレオダ』は新章の追加や、戦術スタイルのLv上限解放アップデートを実装したことなどにより好調に推移した。また、本作の広告宣伝費も効果的な使用により圧縮された形となっている。

また、『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』(以下『ごとぱず』)は、回復傾向を見せた前四半期に続き、描き下ろし★5SSカード登場や第11回公式放送実施、映画公開などによってDAU(日次アクティブユーザー数)や売上高水準が改善した。なお、国内累計ダウンロード数は800万を突破している。

12周年を迎えた『ぼくのレストランⅡ』などブラウザタイトルも周年企画やコラボ施策などにより、引き続き安定した水準を維持した。

新作パイプラインは、正式タイトルが発表となり、今秋にリリース予定であることも明らかになった『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』を含む2~3本となっている。なお、今後の継続した成長に向けた優良IP案件を開発中とのこと。

『De:Lithe』のゲームシステムをベースにトークンエコノミーやNFTを搭載した「Play to Earn」モデルの新しいタイトルとしてブロックチェーンゲーム『De:Lithe Φ(ディライズファイ) 』の受託開発も進められている。こちらはHashPortの「HashGames」と連携して準備が進められており、今後の展開に関しては、公式サイトなどで案内するとしている。

なお、2022年12月期通期の連結業績予想については引き続き非開示。エンターテインメント事業を取り巻く環境は変化が激しく、同社の事業も短期間に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難なため、としている。

株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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