IMAGICA GROUP、第1四半期決算は営業益2.7億円と前年同期2.5億円の赤字から黒字転換 グローバルE2E好調、放送映像システムで大型受注

IMAGICA GROUP<6879>は、8月2日、2023年3月期 第1四半期(22年4月~22年6月)の連結決算を発表し、売上高198億6100万円(前年同期比28.9%増)、営業利益2億7100万円(前年同期は2億5500万円の損失)、経常利益3億0600万円(同2億8500万円の損失)、最終利益5300万円(同89.4%減)と増収・黒字転換を達成した。

同社では、グローバルE2Eサービス(吹替、字幕制作などローカライズや流通のためのメディアサービスまでをワンストップで提供するサービス)が好調だったほか、放送映像システムで大型受注があったため、としている。

・売上高:198億6100万円(同28.9%増)
・営業利益:2億7100万円(同2億5500万円の損失)
・経常利益:3億0600万円(同2億8500万円の損失)
・最終利益:5300万円(同89.4%減)


1)映像コンテンツ事業
売上高は41億4900万円(同5.0%増)、営業損失は1億9300万円(同営業損失2800万円)と増収減益となった。

劇場映画・ドラマ作品は、作品の納品が増加し好調に推移した。CM制作についても堅調な受注が継続している。一方アニメーション作品では、一部作品の納品が第2四半期以降へ延期になったこと等により減収減益となった。出版事業では、同人気ライトノベルの新作発売により好調な業績となったが、第1四半期はその反動により減収減益となった。

今期より映像コンテンツ事業に区分されているIMAGICA EEXは、中期経営計画で掲げる基本戦略の1つ「ライブエンタテインメント事業」を手掛けており、ぴあが提供するバーチャルライブプラットフォーム「NeoMe(ネオミー)」の開発協力や映像演出などの受注が好調に推移した。


2)映像制作サービス事業
売上高は119億5500万円(同37.6%増)、営業利益は3億5500万円(同営業損失1億7400万円)と増収増益となった。

国内のE2Eサービスでは、劇場映画・ドラマシリーズの大型案件や劇場アニメーション作品のポストプロダクションが堅調に推移したことに加え、デジタルシネマ向けのサービスの受注も増加した。また、Pixelogic Holdings LLCとの連携で、動画配信事業者との受注を継続して確保することにより、動画ファイルの圧縮・変換等のエンコード、ローカライズ等において売上は堅調に推移した。

海外のE2Eサービスにおいては、引き続き動画配信事業者向けのローカライズの需要が堅調に推移し、売上が伸長した。

TV番組・TVCM向けのポストプロダクションサービス等においては、受注を安定して確保したことにより売上は堅調に推移している。ゲーム制作・人材サービス等においては、ゲームの3DCG制作およびデバッグ等の受注が好調に推移した。


3)映像システム事業
第1四半期累計における業績は、売上高は42億2500万円(同34.1%増)、営業利益は3億2500万円(同214.6%増)と増収増益となった。

ハイスピードカメラは、国内・海外において受注は堅調に推移したが、半導体不足の影響により一部納品に遅れが出てきている。一方、放送映像システムは大型案件などの受注が貢献し増収増益となった。CMオンライン送稿の販売は堅調を維持し、映像・画像処理LSIについては国内および海外(特にアジア地域)における販売が引き続き好調に推移した。


■2023年3月通期の業績見通し
2023年3月通期の業績は、売上高880億円(前期比8.8%増)、営業利益36億円(同85.2%増)、経常利益33億円(同56.7%増)、最終利益21億円(同27.0%減)、EPS47.30円を見込む。

・売上高:880億円(同8.8%増)
・営業利益:36億円(同85.2%増)
・経常利益:33億円(同56.7%増)
・最終利益:21億円(同27.0%減)
・EPS:47.30円

計画に対する進捗率は、売上高22.6%、営業利益7.5%、経常利益9.3%、最終利益2.5%となっている。

・売上高:22.6%
・営業利益:7.5%
・経常利益:9.3%
・最終利益:2.5%

株式会社IMAGICA GROUP
https://www.imagicagroup.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IMAGICA GROUP
設立
1935年2月
代表者
代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
6879
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