【決算レポート】ガンホー、第2四半期(4~6月)は『パズドラ』堅調と「Ragnarok」関連の貢献で増収確保 Gravityは「Ragnarok」関連の配信エリア拡大

柴田正之 編集部記者
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ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の2022年12月期の第2四半期(4~6月)の連結決算は、主力タイトルの『パズル&ドラゴンズ』(以下『パズドラ』)は前年同期とほぼ同水準だったものの、「Ragnarok」関連の既存タイトルや新作の売上貢献により増収を確保した。

一方、利益は広告宣伝費に加え、新作の業務委託費の増加により減益となっている。

売上高226億8000万円(前年同期比3.6%増)
営業利益57億3500万円(同13.8%減)
経常利益64億9300万円(同3.7%減)
最終利益38億6100万円(同40.7%減)

国内は、主力の『パズドラ』のMAU(月次アクティブユーザー数)が季節イベントやコラボイベントなどの実施により、引き続き底堅く推移した。

下期も有名IPとのコラボイベントを含む、様々なイベントを実施することでMAUの活性化を図るとしている。

パートナー・パブリッシング事業となる『ラグナロクオリジン』は、1周年を記念したイベントや大型アップデートを実施したことで、アクティブユーザー数は安定的に推移した。

これまで『ラグナロクオンライン』の運営で培ったノウハウを活かし、様々なアップデートや季節ごとのイベント、ユーザー継続率を高めるための施策を実施していくという。

子会社Gravityは、『Ragnarok: The Lost Memories』のモバイル版の配信をPC(steam)版の配信に続き、8月10日より韓国で開始した。なお、9月には、モバイル・PC向け『Ragnarok Origin』の台湾・香港・マカオでのサービス開始を予定しているほか、『Ragnarok Monster’s Arena』のタイ・韓国でのモバイル向けサービスの開始も予定している。

国内の新作パイプラインは6本と前四半期から変化なしとなっている。また、子会社Gravityの新作パイプラインもリリース時期がより明確になったタイトルはあるものの、主なラインアップは前四半期と同様となっている。

なお、2022年12月期通期の連結業績予想は非開示。同社は、コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、としている。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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