【決算レポート】Aiming、第3四半期(7~9月)は制作受託案件の検収により前年同期比7%の増収に 第4四半期は新作『脱獄ごっこPRO』と『カゲマス』が業績に寄与へ
Aiming<3911>の2022年12月期の第3四半期(7~9月)の決算(非連結)は、運営受託案件が減少したものの、制作受託案件の検収があったこともあり、前年同期比で増収となった。
ただし、外注費、広告宣伝費の増加および受託開発費の計上により、各利益項目とも赤字計上となった。
売上高33億4300万円(前年同期比7.4%増)
営業損益7600万円の赤字(前年同期3億1000万円の黒字)
経常損益7800万円の赤字(同3億円の黒字)
最終損益300万円の赤字(同2億6700万円の黒字)
次に費用面を見てみると、前年同期比では開発案件の進捗により外注費が増加したことが増加の大きな要因となっている。
各タイトルの状況を見てみると、『ドラゴンクエストタクト』(企画・制作:スクウェア・エニックス、以下『DQタクト』)は、2周年イベントやコラボイベント、リアルタイム対戦などを実施した。周年により、アクティブユーザーが大幅に増加した一方で、課金率は微減となり、ARPPUは減少した。
また、『キャラバンストーリーズ』は、コラボイベントや新キャラクターの追加などを実施し、PS4版とスマホ版ともにアクティブユーザーは維持したものの、課金率とARPPUは減少傾向となった。
新作パイプラインは、直近で11月17日付でのサービス開始が発表されたLiTMUSとの共同開発タイトル『脱獄ごっこPRO』と、11月29日での正式サービス開始が発表された『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン』(以下『カゲマス』)のほか、『LiTMUS社共同タイトル プロジェクト M』『銀河英雄伝説 Die Neue Saga(仮)』、KLabと共同開発の『「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」アニメシリーズのスマホゲーム』の5本となっている。
また、制作/運営受託として、『新規ゲーム プロトタイプ開発』も進められている。
これらのラインアップは、前四半期から変化はないが2タイトルが第4四半期(10~12月)中のリリース予定となったことが大きな変更点だと言える。
さらにKLab<3656>と共同開発中の「ダンまち」のスマホゲームは、これまでKLabからの受託開発だったものが両社での共同開発に変更となっており、配信もAimingの担当に変更となっている。
■通期予想は売上高4%増、営業益55%減に
新たに開示した2022年12月期通期の業績予想は以下のとおり。2022年配信予定のタイトルである『脱獄ごっこPRO』と『カゲマス』が業績に寄与してくる見通し。
なお、第4四半期期間(10~12月)は、開発中の新作『カゲマス』の先行負担金の精算で売上原価が減少するほか、前四半期に『DQタクト』の周年WebCMを実施していたものがなくなり広告宣伝費が適正化することなどで、各利益項目とも黒字を回復する見込み
売上高125億5400万円(前期比4.2%増)
営業利益6億6900万円(同55.1%減)
経常利益6億7900万円(同53.0%減)
最終利益6億2000万円(同46.9%減)
会社情報
- 会社名
- 株式会社Aiming
- 設立
- 2011年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 椎葉 忠志
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高181億9900万円、営業損益13億900万円の赤字、経常損益11億円の赤字、最終損益22億2700万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3911