【決算レポート】日本一ソフト、9月中間は営業益66%減の4.3億円 『ディガイア6』海外大ヒットの反動 23年1月発売の『ディスガイア7』に関心
日本一ソフトウェア<3851>の第2四半期累計(22年4月~22年9月)の連結決算は、売上高23億6700万円(前の期比34.3%減)、営業利益4億3400万円(同66.3%減)、経常利益6億3500万円(同50.9%減)、最終利益4億2600万円(同51.1%減)となり、大幅な減収減益で着地した。海外市場における新作タイトル及び過去作のリピート販売の売上が巣ごもり需要の減少等の影響を受けて低調に推移したため、事前予想を下回る着地となったという。
・売上高:23億6700万円(同34.3%減)
・営業利益:4億3400万円(同66.3%減)
・経常利益:6億3500万円(同50.9%減)
・最終利益:4億2600万円(同51.1%減)
『夜廻三』や『void* tRrLM2();//ボイド・テラリウム2』、『グリムグリモア OnceMore』を国内で発売したものの、『魔界戦記ディスガイア6』を海外で発売し、北米を中心に大ヒットした前年同期には及ばなかったようだ。
また、為替の円安に伴い、為替差益1億6900万円が発生した。前年同期は100万円の為替差損が発生していたが、今期は一転して大きな利益貢献となり、経常利益は営業利益に比べて減益幅が小さくなっている。
なお、『魔界戦記ディスガイア7』の開発も進めているとのこと。こちらは決算発表時には第3四半期以降としたが、その後、国内では2023年1月26日に発表するとのアナウンスが出ており、第4四半期の業績に寄与する見通し。海外についてはNIS AMERICAを通じて発売するが、まだアナウンスは出ていないようだが、期待は高まっている。
▲収益貢献が期待されている『魔界戦記ディスガイア7』。海外での人気も高いため、海外版の売上貢献も見込めそうだ。
■2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の業績は、売上高55億8800万円(前期比2.2%減)、営業利益10億2700万円(同34.4%減)、経常利益12億3600万円(同26.8%減)、最終利益8億3000万円(同34.8%減)、EPS164.88円を見込む。
なお、第2四半期累計の決算発表と同時に業績予想の下方修正を行っており、売上高を12.4%、営業利益を27.9%、経常利益を13.7%、最終利益を11.3%引き下げた。
・売上高:55億8800万円(同2.2%減)
・営業利益:10億2700万円(同34.4%減)
・経常利益:12億3600万円(同26.8%減)
・最終利益:8億3000万円(同34.8%減)
・EPS:164.88円
計画に対する進捗率は、売上高42.4%、営業利益42.3%、経常利益51.4%、最終利益51.3%となっている。
・売上高:42.4%
・営業利益:42.3%
・経常利益:51.4%
・最終利益:51.3%
会社情報
- 会社名
- 株式会社日本一ソフトウェア
- 設立
- 1993年7月
- 代表者
- 代表取締役会長 北角 浩一/代表取締役社長 世古 哲久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高53億3900万円、営業利益4億100万円、経常利益8億4200万円、最終利益5億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3851