エイチーム、第1四半期(8~10月)決算は減収も2.1億円の営業黒字に転換 エンタメ事業とライフ事業の損益が大きく改善 オフィス解約など固定費の削減も奏功
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エイチーム<3662>は、12月9日、2023年7月期の第1四半期(8~10月)の連結決算を発表、エンターテインメント事業およびライフスタイルサポート事業の売上が減少したものの、各事業の損益の改善に加え、前期に解約したオフィスなどの賃料および人員数減少に伴う人件費などの固定費の減少もあり、各利益項目は黒字転換を果たした。
売上高71億3400万円(前年同期比2.7%減)
営業利益2億1300万円(前年同期2億5200万円の赤字)
経常利益2億2300万円(同2億4200万円の赤字)
最終利益1億2000万円(同1億4500万円の赤字)各セグメント別の状況は以下のとおり。
①ライフスタイルサポート事業 売上高45億4300万円(前年同期比3.0%減)、セグメント利益5億9500万円(同201.0%増)
人材メディア事業および車の査定・買取サイトの「ナビクル」が前年同期比で引き続き好調に推移するも、引越し関連事業において電力価格の高騰による取引先からの送客制限および送客停止が大きく影響し、減収となった。セグメント利益は、金融メディア事業において獲得件数が増加したことや、「ナビクル」での増収に伴う増益に加え、費用が減少したことにより、全体では前年同期比で大きく増加した。②エンターテインメント事業 売上高12億9300万円(同12.6%減)、セグメント損益400万円の赤字(前年同期1億6000万円の赤字)
売上高は、既存ゲームアプリ全体で減少傾向が続き、前年同期比で減少した。セグメント損失は、既存ゲームアプリの運営の効率化に取り組んだほか、新規ゲームアプリへの開発投資は進めているものの前年同期ほどの投資規模に至らず開発投資コストが減少したため、前年同期比で損失幅が縮小した。③EC事業 売上高12億9700万円(同10.7%増)、セグメント損益1億4500万円の赤字(前年同期4000万円の赤字)
売上高は、化粧品ブランド「lujo(ルジョー)」において新規顧客数が増加したことにより、全体でも前年同期比で増加した 。セグメント損失は 、引き続きペットフードブランド「Obremo(オブレモ)」および「lujo(ルジョー)」への投資を行ったため、前年同期比で拡大した。■通期予想は変更なし
2023年7月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。売上高310億円(前期比2.5%減)
営業利益5億円(前期2億9800万円の赤字)
経常利益5億円(同2億1900万円の赤字)
最終利益4億円(同13億3700万円の赤字)今期は、各セグメント事業の選択と集中を図るとともに、引き続き事業の育成に向けた投資を進めながら事業ポートフォリオの強化を図る一年として位置付けた見通しとしている。また、在宅勤務をはじめとする多様な働き方の実現に伴い、引き続きオフィスなど固定費の最適化を進めていくという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662