エイチーム、自転車通販サイト「cyma」の事業を会社分割してワイ・インターナショナルに来年3月に譲渡　通期業績予想の修正の必要性を精査中

エイチーム<3662>は、12月16日、連結子会社エイチームコマーステックが有している自転車小売り事業に関する資産、債務、契約その他の権利義務を吸収分割により「株式会社cyma」の商号をもって新設する会社に承継させたうえで、cymaの発行済み株式の全部をワイ・インターナショナルに2023年3月1日に譲渡することを発表した。譲渡価格は非開示。

自転車通販サイト「cyma」は、エイチームがこれまでに展開してきたエンターテインメント事業およびライフスタイルサポート事業とは別軸での新たな収益源の獲得として2013年にサービスを開始し、現在は完全組み立て済みの自転車が購入できるECサイトとして、市場での高い独立 性を保持しネット専門の自転車総合通販サイトとして年間売上No.1（※ESP総研調べ、2020年2月10日時点）を獲得するまで成長し、前期においては黒字化を達成した。

しかし、実店舗を持たないことが収益拡大および成長の足枷となり、この課題を解決するためにはより大きな投資と時間が必要であると見込まれている。そのような中でオンラインとリアル店舗での自転車小売り事業の経験が豊富であるワイ・インターナショナルに本事業を譲渡することで、ワイ・インターナショナルの実店舗での自転車小売り事業のノウハウと、「cyma」のEC運営のノウハウを融合させ、持続的な成長と収益拡大を実現させることが可能であると判断し、事業譲渡を決定した。

なお、この事業譲渡がエイチームの業績に与える影響を踏まえ、通期の業績予想の修正の必要性を現在精査中であるという。今後、修正の必要があると判断した場合は、速やかに開示するとしている。