コーエーテクモHD、第3四半期会計期間は新作少なく営業益56%減の46億円 第4四半期は新作5タイトル発売で110億円と急回復を見込む
コーエーテクモホールディングス<3632>は、この日(1月30日)、第3四半期会計期間(22年10月~12月)の業績について、経常損益については7億8700万円の赤字、最終損益は1億7100万円の赤字と赤字転落となったもようだ。すでに発表のあったとおり、営業外費用として、厳しい金融環境の変化の影響を受けてデリバティブ評価損を計上したことによる。
また、売上高については、前年同期比18.9%減の146億7700万円、営業利益が同56.3%減の46億7300万円と減収・大幅な減益となった。これについてはパッケージソフトの新作が前年同期に比べて少なかったため、売上が落ち込んだことが主な要因だという。
前年同期は『BLUE REFLECTION TIE/帝』『零 ~濡鴉ノ巫女~』『真・三國無双8 Empires』の3タイトルを発売したが、この四半期については、バンダイナムコエンターテインメントより発売された『ウルトラ怪獣モンスターファーム』を発売したのみだった。
家庭用ゲームソフトの売上高は同36.7%減の50億9500万円だった。内訳を見ると、パッケージゲームが同41.1%減の22億8500万円、ダンロード販売は同30.6%減の24億5000万円、ダウンロードコンテンツは同43.8%減の3億6000万円とそれぞれ大きく落ち込んだ。
他方、オンラインモバイルゲームについては1ケタの減収にとどまるなど堅調だった。内訳を見ると、スマホ・ソーシャルゲームの売上は同4.9%減の80億7000万円、PCゲームについては同13.0%減の2億円だった。
続く第4四半期は5タイトルのリリースを予定しており、巻き返しが期待される。前年同期の発売は3タイトルだった。
・『WILD HEARTS』
・『Wo Long: Fallen Dynasty』
・『零 ~月蝕の仮』
・『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』
・『Winning Post 10』
続く第4四半期会計期間(2023年1~3月)の業績は、売上高275億6100万円(前年同期比58.2%増)、営業利益110億0600万円(同48.8%増)、経常利益141億2000万円(同42.2%増)、最終利益100億2300万円(同41.9%増)と大幅な回復を見込んでいる。
会社情報
- 会社名
- コーエーテクモホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3635