スクエニHD、第3四半期決算は営業益18%減の413億円…HDゲームとスマホゲーム減収、MMOも『FFXIV』拡張パッケージなく減収に【追記あり】
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、本日(2月3日)、2023年3月期 第3四半期累計(22年4月~22年12月)の連結決算を発表し、売上高2556億1600万円(前年同期比6.6%減)、営業利益413億1500万円(同17.6%減)、経常利益508億0500万円(同6.7%減)、最終利益463億9700万円(同16.4%増)だった。【追記】
・売上高:2556億1600万円(同6.6%減)
・営業利益:413億1500万円(同17.6%減)
・経常利益:508億0500万円(同6.7%減)
・最終利益:463億9700万円(同16.4%増)
主力のゲーム事業の減収減益が響いた。HDゲームとスマホゲームが減収となったほか、ここ最近の成長を牽引していたMMOも『ファイナルファンタジーXIV』の拡張パッケージ発売がなかったことが響いて減収となった。
○デジタルエンタテインメント事業
売上高は1843億8000万円(同12.9%減)となり、営業利益は387億3500万円(同21.6%減)となった。
HD(High-Definition:ハイディフィニション)ゲームにおいて、「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」、「ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤」、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」等の発売があったものの、「OUTRIDERS」、「NieR Replicant ver.1.22474487139...」、「Marvel's Guardians of the Galaxy」を発売した前年と比較して、新作タイトルによる収益が減少したことにより、減収となった。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ発売がなかったこと等により、減収となった。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含み等により、減収となった。
○アミューズメント事業
売上高は408億8300万円(同23.3%増)となり、営業利益は41億円(同206.5%増)となった。既存店売上高が前年を大幅に上回ったことを受け、増収増益となった。
○出版事業
売上高は210億7100万円(同変わらず)となり、営業利益は83億6000万円(同6.1%減)となった。デジタル販売及び紙媒体の販売が堅調に推移した一方で、印刷用紙等の値上げに伴う原価増に加えて、広告宣伝費の増加等により、減益となった。
○ライツ・プロパティ等事業
売上高は119億0500万円(同13.8%増)となり、営業利益は28億9900万円(同8.5%減)となった。有力IPにかかる新規キャラクターグッズ等の販売が好調であったものの、商品別の売上構成比が変化したこと等により、増収減益となった。
○円高による為替差益で経常利益が減少
9月中間決算では経常利益が前年同期比43.4%増の451億3300万円と大幅な増益だったが、第3四半期では一転して減益となった。
この要因については、同社では、9月中間期の時点で201億4300万円あった為替差益が円高の進行により100億8700万円まで減少したため、としている。これは主に外貨建債権の評価替えによるもので、今後の為替相場の状況により変動するという。
第3四半期会計期間の業績は、売上高922億2400万円(前年同期比12.0%減)、営業利益152億7100万円(同27.3%減)、経常利益56億7200万円(同75.3%減)、最終利益69億2400万円(同59.0%減)だった。
・売上高:922億2400万円(同12.0%減)
・営業利益:152億7100万円(同27.3%減)
・経常利益:56億7200万円(同75.3%減)
・最終利益:69億2400万円(同59.0%減)
業績推移は以下のとおり。
■2023年3月通期の見通し
2023年3月期の連結業績予想は、合理的な算出を行うことが困難と判断したため非開示とした。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684