任天堂、第3四半期(4~12月)決算は売上高1%減、営業益13%減 半導体部品の供給不足が響く 『ポケモン スカーレット・バイオレット』の販売本数は2,061万本に
-
任天堂<7974>は、2月7日、2023年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、半導体部品などの供給不足によって夏の終わりごろまでハードウェアの生産が影響を受けていたこともあり、減収減益となった。
売上高1兆2951億円(前年同期比1.9%減)
営業利益4105億円(同13.1%減)
経常利益4825億円(同6.1%減)
最終利益3462億円(同5.8%減)Nintendo Switchビジネスは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』が好調なスタートを切り、販売本数は2,061万本となった。その他の当期に発売した新作タイトルも『スプラトゥーン3』が1,013万本、『Nintendo Switch Sports』が861万本と、それぞれ順調に販売を伸ばした。また、前期以前に発売したタイトルのうち『マリオカート8 デラックス』が666万本(累計販売本数5,200万本)、『星のカービィ ディスカバリー』が347万本(累計販売本数612万本)の販売を記録した。これらの結果、ミリオンセラータイトルはソフトメーカーのタイトルも含めて27タイトルとなった。
ハードウェアに関しては、半導体部品等の供給不足によって夏の終わりごろまで生産に支障をきたしたことなどから、販売台数は前年同期比21.3%減の1,491万台となった。ソフトウェアの販売本数は、ハードウェアの販売減の影響を一部受け、前年同期比4.0%減の1億7,211万本となった。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトが好調に推移したほか、Nintendo Switch Onlineによる売上が増加したことなどにより、デジタル売上高は3100億円(前年同期比21.5%増)となった。
モバイル・IP関連収入等については、ロイヤリティ収入は安定的に推移しましたが、スマートデバイス向け課金収入が減少したことで、売上高は389億円(前年同期比2.3%減)となった。
■通期予想を下方修正
なお、2023年3月期通期の業績予想は、第3四半期までの販売状況や今後の見通しなどを踏まえ、売上高・利益ともに予想の下方修正を実施している。売上高1兆6500億円→1兆6000億円(増減率3.0%減、前期比5.6%減)
営業利益5000億円→4800億円(同4.0%減、同19.0%減)
経常利益5600億円→5200億円(同7.1%減、同22.5%減)
最終利益4000億円→3700億円(同7.5%減、同22.5%減)ハードウェアでは、引き続きNintendo Switchファミリーの魅力を伝えることで、販売の勢いを維持していくことを目指す。ソフトウェアでは、『ファイアーエムブレム エンゲージ』(2023年1月)の発売に続き、『星のカービィ Wii デラックス』(2月)、『ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔』(3月)の発売を予定している。
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974