グリー、第2四半期のゲーム事業は『まおりゅう』反動減で減収減益 第3四半期のカギは『ヘブバン』海外版 上位に入るなど初動は好調

 

グリー<3632>のインターネット・エンタメ事業の第2四半期(22年10~12月)の業績は、売上高が前年同期比18.9%減の155億3200万円、営業利益が同39.7%減の14億9000万円だった。この四半期においては、『ヘブンバーンズレッド』の貢献に加えて、『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚(以下、まおりゅう)』1周年イベントがあったものの、前年同期比では減収減益となった。

 

決算説明会でその要因について聞かれると、前年同期において『まおりゅう』のリリース時の盛り上がりが非常に大きかったこともあり、その反動があったとの回答があった。1周年イベントを行ったものの、リリース時の盛り上がりには及ばなかったようだ。

第3四半期の業績見通しについては開示していないが、営業利益は10億円台前半になるとの見方を示した。『ヘブバン』については、韓国語版と繁体字版をリリースする予定で、海外版次第で上下に振れることになるという。『ヘブバン』の広告宣伝費も増やす。

管掌役員の前田悠太氏は、現地のファンの熱量の大きさを紹介しつつ、「期待を超えられるようなコンテンツを提供できれば大きな収益が期待できる。自分たちで作ってきたタイトルをこの規模で展開するのは試金石となる。大きな売上、利益が出せるように頑張りたい」と述べた。

ちなみに、海外版のセールスランキングの動きを示したものが以下のグラフで、いずれもTOP30に入った。2月21日時点では、App Storeは韓国59位、香港12位、マカオ4位、台湾19位で、Google Playは韓国16位、香港3位、マカオ11位、台湾6位となっている(いずれも全カテゴリーのもの)。会社側がどの位を想定していたかは不明だが、出足は良好といってよさそうである。

 出所:SensorTower

グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
企業データを見る
株式会社WFS
https://www.wfs.games/

会社情報

会社名
株式会社WFS
設立
2014年2月
代表者
代表取締役社長 柳原 陽太
企業データを見る