【決算レポート】マイネット、第4四半期(10~12月)は滋賀レイクスターズの費用増や新規事業への投資で赤字計上 『ひぐらしのなく頃に 命』が受託→買取型に移行の初事例に
マイネット<3928>の2022年12月期の第4四半期(10~12月)の連結決算は、10月に獲得した『ひぐらしのなく頃に 命』と12月に獲得した非公開タイトルの合計2タイトルが収益に貢献し、売上高は前年同期比で増収となった。
ただし、Bリーグの新シーズン開幕に伴って、滋賀レイクスターズのチーム運営費や興行費用等の固定費が増加したほか、ファンタジースポーツ事業やクラブDX事業といった新規事業への投資が加速したこともあり、赤字計上となった。
売上高26億7900万円(前年同期比3.7%増)
営業損益3億9300万円の赤字(前年同期3800万円の黒字)
経常損益4億300万円の赤字(同2900万円の黒字)
最終損益15億5400万円の赤字(同2億円の赤字)
なお、最終赤字が膨らんでいるのは、今期獲得した2タイトルや2021年9月に連結子会社化した滋賀レイクスターズののれんの減損損失を計上したことなども影響している。
ゲームサービス事業は、前述のとおり、10月に『ひぐらしのなく頃に 命』の運営権を獲得したほか、12月には非公開タイトルを1本獲得した。一方で、受託で運営していた非公開タイトルが2022年9月に契約終了となり、12月末時点の運営タイトル数は26本となった。
なお、『ひぐらしのなく頃に 命』は、初の受託から買取型に移行した事例となっている。
ファンタジースポーツ事業は、Bリーグ公認のファンタジースポーツゲーム「B.LEAGUE#LIVE2022」を運営しており、アカウント数、売上ともに予算を超過する形で着実に成長している。
今後は、運営中タイトルを着実に磨き上げ、他競技への横展開を計画していくほか、将来的にWeb3など他領域との掛け合わせも視野に市場開拓を進めていく。
クラブDX事業は、チーム強化、データ活用による顧客体験向上、パートナー獲得、アリーナ計画推進などで、26-27シーズンから開幕する新B1リーグの審査基準充足を目指している。
なお、FC琉球とのオフィシャルパートナー契約および物販事業・ファンクラブ運営事業の委託契約は、2022シーズンをもって終了となっている。
2023年12月期通期の連結業績予想は、以下のとおり。「獲得リスクの極小化」 「新規投資の選択と集中」「全社的なコスト構造の改善」を骨子として、利益体質の改善に努めていくことで、各利益項目の黒字転換を見込んでいる。
売上高94億円(前期比10.8%減)
営業利益1億円(前期3億9900万円の赤字)
経常利益8000万円(同4億1900万円の赤字)
最終利益7000万円(同16億3300万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社マイネット
- 設立
- 2006年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 岩城 農
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3928