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アピリッツ<4174>は、3月17日、2023年1月期の連結決算を発表、Webソリューション事業とオンラインゲーム事業、人材育成派遣事業の3事業がいずれも堅調に推移し、増収増益を達成した。
なお、最終利益は『けものフレンズ3』と『アルカ・ラスト』の移管について、当初計画した2年間での投資回収は難しいとの判断に至ったため、4000万円の減損損失を計上した上での大幅な増益となっている。
売上高73億2300万円(前々期比52.7%増)
営業利益4億6200万円(同98.4%増)
経常利益4億4500万円(同102.2%増)
最終利益2億1000万円(同92.5%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①Webソリューション事業 売上高28億7600万円(前々期比33.6%増)、セグメント利益8億3700万円(同50.9%増)
顧客のニーズに合わせたサービス設計から開発・保守までの一連の流れで業務を請け負うことによりロイヤリティループを形成し、継続受注や複合サービスの提供案件を順調に伸ばした。また、顧客のDX化を実現するパートナーとして新規案件の獲得にも積極的に取り組み、Webソリューション事業全体の業績は順調に推移した。②オンラインゲーム事業 売上高32億1800万円(同45.0%増)、セグメント利益1億4500万円(同5.0%減)
「自社ゲーム開発」は、既存タイトルの各種イベントなどにより売上維持に努めた。また、「式姫Project」の新作ゲームタイトルの開発も並行して進めた。「パートナーゲーム開発」は、他社ゲーム開発の受託開発および運営保守ならびに運営移管したゲームの運営を行った。特にかねて開発および運営を行っていた大型タイトル『UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)」については移管も完了し、新たな運営体制へ移行した。③ デジタル人材育成派遣事業 売上高12億2700万円(同190.9%増)、セグメント利益9400万円(同61.9%増)
これまで「Webソリューション事業」および「オンラインゲーム事業」の両セグメントに含まれていた、デジタル人材派遣事業の機能および2022年7月に完全子会社化したY'sを統合して新たに立ち上げた事業。昨今のDX化に見られるように、急速に進むデジタルビジネスの進展とそれを支えるデジタル人材の需給ギャップは構造的な問題となっており、課題とされているデジタル人材不足に対するソリューションとして、機動的に対応できるように新たなセグメントとして区分した。派遣人員の採用および教育を戦略的に行い、質の高いデジタル人員を顧客に提供できた結果、大幅な増収増益を達成した。
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■2024年1月期も増収増益を見込む
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2024年1月期通期の連結業績予想については、各セグメントの事業拡大を目指し、以下のとおりの増収増益を見込んでいる。
売上高87億3400万円(前期比19.3%増)
営業利益5億5000万円(同18.8%増)
経常利益5億4500万円(同22.6%増)
最終利益3億2700万円(同55.7%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高47億9500万円、営業利益2億3300万円、経常利益2億2000万円、最終利益1億900万円(2022年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174