【インタビュー】 これからのゲーム・エンタメ業界を担うクリエイターの為に…Cygamesゲームクリエイター奨学金制度が発足 その立ち上げ背景や想いとは

達川能孝 gamebizプロデューサー/TeeL合同会社代表
/

Cygamesは、3月9日、「Cygamesゲームクリエイター奨学金制度」を発表した。本制度は、将来ゲームクリエイターを志す大学生や、エンターテインメント業界を盛り上げていきたいという志がある大学生を支援するための制度となり、奨学金は自己学習や研究開発などに活用する費用として、月額10万円を給付するという。


他にも半年に1度の頻度にて、Cygamesの開発環境の見学や、インターンシップなどのプログラムも用意されており、クリエイターとしての知見習得やスキルアップの支援も行なっていく。

そして、本制度は、返済不要の“給付型奨学金“となるそうだ。

大学生を支援する制度は数多くあるが、ゲームクリエイターに特化、かつ給付型の奨学金制度は珍しい。本制度はどのような経緯にて立ち上がったのだろうか。

今回、gamebizでは、株式会社Cygamesにて新卒採用や研修育成を担当している人事担当者にインタビューを実施。Cygamesゲームクリエイター奨学金制度の立ち上げ経緯や目指すものについて話を聞いてきた。

 

熱意や実力を持ちながらも良い機会に恵まれない学生クリエイターを後押ししたい

――:本日はよろしくお願いします。改めてですが、「Cygamesゲームクリエイター奨学金制度」について改めて概要をお教えください。

「Cygamesゲームクリエイター奨学金制度」は将来ゲームクリエイターを志す大学生や、エンターテインメント業界を盛り上げていきたいという志がある大学生を支援するための制度です。



本制度は、大学1・2年生を対象に、返済義務のない奨学金として月額10万円を給付。半年に1度程度、開発組織の見学、インターンシップなどのプログラムを実施し、プロの開発現場を間近で体験していただくことで、知識の習得やスキルアップを支援します。

――:「Cygamesゲームクリエイター奨学金制度」の立上げ経緯・背景についてお聞かせいただけますでしょうか。

かねてからCygamesでは、新卒採用を通じて、多くの学生さんと話す機会がありました。Cygamesに関心をもってくださる学生さんは、ゲームを始めとするエンターテインメント全般に興味関心が高く、また、学業にも熱心に取り組まれている方が多いと日頃から感じております。

そんな中で、専務の木村による「これからのゲーム業界・エンターテインメント業界を担う人材に対して、何かしらの形で応援したい。」という強い想いから、本制度の発足に至りました。

Cygamesにはゲームやエンターテインメントが大好きなスタッフが集まっておりますので、会社全体としても将来有望な学生のみなさんをサポートしたく考えています。

――:人事担当者から見たゲームクリエイター志望の学生における昨今の印象についてお聞かせいただけますでしょうか。

昨今では、自分でゲームを作ってみたり、企画を立ち上げてみたりと、「まずは挑戦してみる」という行動力がある学生さんが多いと感じております。

自分の考える「面白い」を形にするための手段が、いまの世の中にはたくさん転がっており、それをいかに活用して自分に吸収できるかが、カギとなっている印象です。

――:近年はアプリやプラットフォームの発達もあり、まずはゲームを作る学生も多いのですね。そういった活動の中での、学生の課題感はどういったものだとお考えしょうか。

やはり学生という立場上、自己研鑽を行うための資金も潤沢にあるわけではございません。

自分の考える「面白い」を形にするための手段を得るためにも、機材を調達したり、参考図書や最新のソフトウェアを購入したりと、インプットするためにもお金がかかります。

熱意や実力を持ちながらも、本業である学業にもお金がかかるため、中々良い機会に恵まれない状況の人もいる印象です。

ですから「Cygamesゲームクリエイター奨学金制度」では、学生さんがしっかりと学業に取り組みながら、やりたいこと・目指したいことを形にするための後押しをしたく、奨学金を存分に活かしていただきたいと考えております。


夢を目指す学生に対して有意義な制度でありたい



――:参加者にはどのように取り組んでもらいたいとお考えですか。

学生である期間は、自分の好きなことに全力で取り組める貴重な期間です。

ぜひ本制度を有効に活用して、自分のやりたいこと・目指したいことを形にしていただきたいです。ただ奨学金を受け取って終わりではなく、どのように使うかで、みなさんの将来目指すものも変わってくるかと思います。

学生のみなさんにとってより有意義な制度となるように、Cygamesの社内見学や特別なインターンシップも用意しています。漠然としたゲーム業界への印象を、少しでも具体的なキャリアイメージに変えてもらいたいですね。



――:具体的にはどのような流れで進むのでしょうか。

募集開始は7月1日から始まります。まずはエントリーいただいた後、エントリーシート&課題提出(選択コース毎に内容は異なります)をお願いいたします。

その後、「適性検査」⇒「オンライン面接」⇒「最終選考」の順で選考が進んでいきます。

現在プレエントリーの受付を開始しておりますので、ぜひエントリーください。


――:今後の展開についてお聞かせください。

本制度をきっかけに、Cygamesを始めとするゲーム業界・エンターテインメント業界がより盛り上がっていってほしいですね。

夢に向かって頑張ることも、夢を掴むことも、全ては自分の行動次第です。その第一歩として、本制度を活用してもらえたら、Cygamesとしても嬉しく思います。

――:読者やゲーム・エンタメ業界を志す学生に向けて一言お願いします。

本制度に興味をもち、インタビューに目を通してくださり、ありがとうございます。

Cygamesは「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンのもと、スタッフ一同日々邁進しています。将来ゲームクリエイターを目指している方、エンターテインメント業界を目指している方、あなたの夢をCygamesは応援しています。

たくさんのご応募お待ちしております!

――:ありがとうございました。



「Cygamesゲームクリエイター奨学金制度」は7月1日より募集開始となる。現在でも、プレエントリーを受け付けているので、気になる人は参加してみよう。


なお、同社の情報を発信しているWEBメディア「Cygames Magazine(サイゲームス マガジン)」 では専務取締役の木村唯人氏のインタビューも掲載されている。 設立のきっかけやこの制度にかけた願いについて語られているので 気になる人はチェックしてみよう。