Aiming<3911>は、2022年12月期の研究開発費の総額は、前の期比227.8%増の13億3400万円だったことを明らかにした。主にスマートフォン向けオンラインゲームの開発のほか、世界中のゲームの分析を行うゲームリサーチに関する費用などが該当するようだ。
研究開発費が大きく伸びたが、新作開発を精力的に進めていることが主な要因だ。直近の決算説明会資料で開示された、開発中のタイトルは以下のとおりとなる。
【パイプライン】
- 『かみながしじま ~輪廻の巫女~』
- 『銀河英雄伝説 Die Neue Saga(仮)』
- 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかバトル・クロニクル』
- 新規ゲーム プロトタイプ開発
なお、研究開発費の推移は以下のとおり。
なお、同社のゲーム制作は、プロジェクト制を採用しており、職能(企画、エンジニア、デザイナー、運営、etc)横断的なコミュニケーションや、迅速な意思決定を実現している。また、新旧問わず世界中のゲーム分析を行うゲームリサーチの専門職を設けており、その結果を、ゲーム開発及び運営に反映させている。
同社グループでは、ゲーム開発において、おもしろさを仕様として記述することが難しいため、常にゲームが動く状態を保ちながら開発を進め、開発途中に実際に遊びながら変更・改善していく、というアプローチが必要とし、アジャイル開発や継続的デプロイメントを日常的に実践している。これらにより、付加価値の低いゲームを開発してしまうリスクを少なくしている。
また、開発途中やサービス開始後の要求変化といった短期的なものから、プラットフォームの市場シェアや技術トレンドの変化といった中長期的なものまで、ゲーム開発に要求する技術的スキルセットは大きく変化するため、既存のソースコードや新技術について迅速な学習を支援するシステムが必要となる。
これに対し、コードレビュー、ペアプログラミングといった手法を取り入れることで、ノウハウや知識の共有化を図り、教育速度を向上させるとともに、人員配置の柔軟性を高めることで、特定個人への依存体制になってしまうリスクを少なくしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社Aiming
- 設立
- 2011年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 椎葉 忠志
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高136億6800万円、営業利益4億円、経常利益3億1500万円、最終利益6億100万円(2022年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3911