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エイチーム<3662>は、9月8日、2023年7月期の連結決算を発表、EC事業の自転車小売事業の譲渡による影響などで減収となったものの、ライフスタイルサポート事業の人材メディア事業と金融メディア事業が大きく増益したことで利益率が上昇した。
なお、最終利益は固定資産の減損損失1億1100万円を計上したものの、黒字転換を達成している。
売上高275億5200万円(前々期比13.3%減)
営業利益5億4300万円(前々期2億9800万円の赤字)
経常利益7億1100万円(同2億1900万円の赤字)
最終利益1億4300万円(同13億3700万円の赤字)各セグメント別の状況は以下のとおり。
①ライフスタイルサポート事業 売上高184億8000万円(前々期比6.3%減)、セグメント利益17億6000万円(同6.4%増)
売上高は、人材メディア事業および車の査定・買取サイトの「ナビクル」が好調を維持するも、引き続き新電力会社及び通信事業者への送客事業において、資源価格の高騰や通信関連市場における顧客獲得競争の激化など、市場環境の変化に伴う取引先への送客制限および停止が影響し、全体としては減少となった。セグメント利益は、前述の一部送客事業での減収に伴う減益に加え、結婚式場情報サイト「ハナユメ」においてブライダル市場の回復に合わせた認知拡大のための広告投資を行いつつも、人材メディア事業および金融メディア事業での増収に伴う増益により、全体としては増加した。
②エンターテインメント事業 売上高54億2100万円(同14.2%減)、セグメント利益1億6600万円(前々期8億9400万円の赤字)
売上高は、既存ゲームアプリでの減少が続いたことで減少した。セグメント利益は、パイプライン開発への投資は行いつつも、既存ゲームアプリの効率的な運用に加え、『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー)』が1月11日にサービス終了となったことに伴い、その広告宣伝および開発費が発生しなくなったため、大幅に増加した。③EC事業 売上高36億5100万円(同36.5%減)、セグメント損益4億3100万円の赤字(前々期1億2200万円の赤字)
売上高は、「lujo(ルジョー)」が大幅に増収となるも、自転車小売事業の譲渡により、全体としては大幅に減少した。セグメント損益は、「lujo(ルジョー)」が第4四半期連結会計期間において黒字化したものの、自転車小売事業の譲渡に伴う減益とドッグフードブランド「OBREMO」への投資により、赤字幅が拡大した。 -
■今期は増収・営業増益を見込む
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2024年7月期通期の連結業績予想については、以下のとおり。
なお、経常利益が減益となっているのは、前期に1億400万円の投資事業組合運用益を営業外利益として計上しているためとなる。
売上高287億円 (前期比4.2%増)
営業利益6億円(同10.3%増)
経常利益6億円(同15.7%減)
最終利益3億6000万円(同151.2%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662