【サービス終了、その瞬間】フレンズライト『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT(ユナフロ)』…終了間際、奇跡的にマッチングしたプレイヤーとの最後の共闘任務

スマートフォンアプリ市場は、日々新しいゲームがリリースされている。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。

gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。

それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。

そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了するその瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開している。

今回は、2023年8月31日13時をもってサービス終了となった、フレンズライトの『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』をピックアップした。

フレンズライト『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』(Since 2020 to 2023)

まずは『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』の概要について。

本作は、特殊な力を持った少女たち「ウィッチ」とともに、 突如出現した異形の存在「ネウロイ」から世界を守るべく戦う「魔女が空駆ける全方位シューティングゲーム」。

2020年10月13日より、フォワードワークスとKADOKAWA<9468>が協業でサービスを開始しており、2021年6月28日より、フレンズライトに運営が移管されていた。

なお、サービス開始から約2年10ヵ月でのサービス終了となる。

作品の歴史を振り返り、1週間前からプレイ…有終の美(サ終)を見届ける

ここからは『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』(以下、『ユナフロ』)発表からの歴史を振り返っていこう。

2020年9月4日、フォワードワークスが、KADOKAWA<9468>と協業し、ケイブ<3760>と共同開発している新作スマートフォン向けゲームアプリとして『ユナフロ』を2020年秋にサービス開始することを発表。

サービス開始に先駆け、公式Twitterアカウントを開設し、ティザーPVを公開した。

そしてタイトル発表1週間後の2020年9月11日、『ユナフロ』の事前登録受付が公式サイトでスタートした。

事前登録キャンペーンでは、事前登録者の人数に応じて、 豪華特典を用意。事前登録者数20万人突破で、 島田フミカネ先生描き下ろしのオリジナルイラストメモリーズカード3枚を、ゲーム開始時にもれなく全ユーザーにプレゼントするというものだった。

2020年9月25日には、『ユナフロ』のサービス開始日が2020年10月13日に決定し、同日よりApp Storeでの予約注文を開始。翌9月26日に事前登録者数が10万人を達成した(同年10月9日に20万人を達成)。

そして2020年9月28日、『ユナフロ』の主題歌が石田燿子さんの歌う「Next Chapter」に決まり、同年10月28日発売のTVアニメ「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」OPテーマ「勇気の翼」のカップリング曲として収録されることが明らかとなり、リリースに向けて機運が高まっていった。

2020年10月13日、ついに『ユナフロ』がリリースされた。が、アクセス過多により同日18時~19時で緊急メンテナンスを実施。サーバー増強を行ったのだった。

リリース後の緊急メンテナンスに見舞われたものの、『ユナフロ』はリリース翌日の2020年10月14日17時時点のApp Store売上ランキング(ゲームカテゴリー)で38位と30位台まで上昇。同年10月16日10時時点のGoogle Playの売上ランキング(ゲームカテゴリー)では78位にランクインし、さらに無料ランキングでも2位につけた。

その後は定期的にゲーム内イベントやピックアップウィッチ召集、公式生放送といった施策を展開していった。

1周年を数ヵ月後に控えた2021年6月28日、『ユナフロ』のパブリッシャーがフレンズライト(FL)へ変更となった。

当時のフォワードワークスの発表によると、「『ユナフロ』をより楽しめるゲームとして運営していくためにパブリッシャーをフレンズライトへ変更するものとし、今後もKADOKAWAとともに『ユナフロ』のさらなる発展に尽力する」としている。

パブリッシャー変更後もファンの為に変わらぬ運営を続けていった『ユナフロ』。2021年10月13日に1周年記念イベント「レッツ!パーティタイム!」を開催(関連記事)、2021年11月4日にはLogicLinksのMVNOサービス「LinksMate」のカウントフリーオプション対象コンテンツとして『ユナフロ』が追加、2022年10月11日には2周年を迎えることを記念したイベントが開催(関連記事)された。

この調子で3周年も迎える、と思われたが2023年7月3日、フレンズライトから『ユナフロ』のサービスが2023年8月31日13時をもって終了することが発表されたのだった。

と、『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』の発表からサービス終了決定までの流れをお届けしたところで、ここからはサービス終了1週間前の2023年8月25日からログインしたプレイ記録をダイジェストでお届けしよう。

まずはアプリをインストールして、ゲームデータをダウンロード。筆者の端末は例によって最先端ではないので、申し訳ないが全てのデータではなくボイスを除くで勘弁していただきたい。

全てのデータではなかったおかげで、そこまで時間もかからずにダウンロードが完了。チュートリアルで操作方法やシステム周りをある程度理解したところで、ウェルカムドリンクよろしくワールドウィッチ召集を引くことができた。

他のプレイヤーさんの様子を確かめるためのモードとして“共闘任務”というものがあったが、それを開放するためにある程度ストーリーを進めなければならなかったので、チクチクとストーリーモードを進めていくことに。

そんなこんなで“共闘任務”の開放に成功したわけだが、筆者の人望の無さが災いしてか全然ほかのプレイヤーさんとマッチングできない状況が続いた…最終日まで。

前回の記事に続いて、またしてもフレンドができない状況で迎えたサービス終了当日。筆者は終了1時間前の12時過ぎにログインをした。

フレンドがいないので最終ログイン状況も確認できないので、とりあえずストーリーモードをプレイしつつ、残り時間をどう過ごすか考えることに。

残すところあと十数分となったところで、「もしかしたらいまフリーマッチをしたら誰か入ってくるかも」と思い、藁にもすがる思いで共闘任務画面へ。そしてフリーマッチでマッチングする他のプレイヤーさんを待っていたところ…。

!!! なんと一人のプレイヤーさんが参加してくれた。称号も部隊戦力も筆者とは比べ物にならないレベルのプレイヤーさんだったので、「最後のプレイで筆者のような生まれたての司令官とマッチングしてしまって、正直すまんかった」と思いつつ、最初で最後の共闘プレイを体験することができた。ありがとう、そしてありがとう!

筆者同様『ユナフロ』の最後を見届けに来たであろうプレイヤーさんとの共闘が終わったところで、画面上にはメンテナンス中のお知らせが。

こうして、『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』はサービス終了。約2年10ヵ月の歴史に幕を下ろしたのであった。


▲公式X(Twitter)では7月上旬にイラストレーターの島田フミカネ氏が本作への労いのメッセージを寄せていた。

(C)島田フミカネ/KADOKAWA (C)2020 ForwardWorks Corporation. Published by Friendslight Corp.

【サービス終了、その瞬間】バックナンバー

前回の記事 ⇒ エヴァンゲリオンバトルフィールズ製作委員会『エヴァンゲリオン バトルフィールズ』…フレンドゼロの状況に逃げ出したくなったが「逃げちゃ駄目だ!」

23年4月~6月掲載記事まとめ ⇒ 『ハニプレ』『魂の絆』『サクムス』『シンクロニクル』など

番外編もチェック ⇒ 「after that サービス終了」(22年度)…ゲームは終われどアニメやグッズ等の関連コンテンツで輝き続ける作品たち

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会社情報

会社名
株式会社フレンズライト
設立
2015年9月
代表者
代表取締役社長 友光 高昭
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