東映アニメ、9月中間決算は売上高461億円と過去最高水準 営業益は「聖闘士星矢The Beginning」の損失計上も113億円と過去2番目の水準に【追記】

東映アニメーション<4816>は、10月27日、2024年3月期 第2四半期累計(23年4月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高461億8400万円(前年同期比8.8%増)、営業利益113億6500万円(同19.9%減)、経常利益138億5700万円(同10.7%減)、最終利益102億4000万円(同11.1%減)だった。

・売上高:461億8400万円(同8.8%増)
・営業利益:113億6500万円(同19.9%減)
・経常利益:138億5700万円(同10.7%減)
・最終利益:102億4000万円(同11.1%減)

同社では、上半期としては過去最高の売上高となったほか、営業利益も前年に次ぐ2番目の水準となった、としている。「聖闘士星矢 The Beginning」の棚卸資産の評価損を計上したものの、前年同期に公開した大型劇場3作品の波及効果が継続し、期初予想を上回る着地になったという。

 

【追記】
業績推移のグラフを追加した。

 

セグメント別の業績は以下の通り。

■映像製作・販売事業
・売上高:191億1200万円(同3.7%減)
・営業利益:27億3300万円(同57.0%減)

劇場アニメ部門では、4月に「聖闘士星矢 The Beginning」、6月に劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos《前編》」、劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos《後編》」、9月に「映画プリキュアオールスターズF」を公開した。前年同期に公開した映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」、「ONE PIECE FILMRED」の反動により、大幅な減収となった。

テレビアニメ部門では、「ひろがるスカイ!プリキュア」、「ワンピース」、「逃走中 グレートミッション」、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」、「おしりたんてい」、「いきものさん」の6作品を放映した。前年同期と比較して放映作品数が減少したことから、大幅な減収となった。

コンテンツ部門では、「ONE PIECE FILM RED」のブルーレイ・DVD発売により、大幅な増収となった。

海外映像部門では、前年同期に好調に稼働した映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」の海外上映権販売の反動減があったものの、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の海外上映権販売、「ワンピース」の海外配信権販売が好調だったことから、増収となった。

その他部門では、「ONE PIECE FILM RED」をはじめとした、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、増収となった。

なお、利益については、減収の影響に加え、「聖闘士星矢 The Beginning」の棚卸資産の評価損を計上したことが響いた。

 

■版権事業
・売上高:192億6200万円(同5.7%減)
・営業利益:91億9700万円(同4.7%減)

国内版権部門では、「ワンピース」のゲーム化権販売が好調に稼働したものの、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が前年同期の勢いには至らなかったこと等から、若干の減収となった。

海外版権部門では、「ワンピース」の商品化権販売が好調に稼働したものの、「デジモン」シリーズ、「ドラゴンボール」シリーズの商品化権販売が前年同期の勢いには至らなかったこと等から、減収となった。

 

■商品販売事業
・売上高:65億8900万円(同334.4%増)
・営業利益:13億2600万円(前年同期は4500万円の損失)

映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売、「ワンピース」のショップ事業が好調に稼働したこと等から、大幅な増収となった。

 

■その他事業
・売上高:14億8200万円(同91.3%増)
・営業利益:5500万円(同27.5%減)

催事イベントやキャラクターショー等を展開した。「プリキュア」シリーズの催ことが好調に稼働したことから、大幅な増収となったが、イベント事業全体にかかる販売費増等により大幅な減益となった。

 

■2024年3月期の業績見通し

2024年3月期の業績は、売上高820億円(前期比6.2%減)、営業利益190億円(同33.7%減)、経常利益200億円(同32.9%減)、最終利益135億円(同35.4%減)、EPS330.13円を見込む。

・売上高:820億円(同6.2%減)
・営業利益:190億円(同33.7%減)
・経常利益:200億円(同32.9%減)
・最終利益:135億円(同35.4%減)
・EPS:330.13円

計画に対する進捗率は、売上高56.3%、営業利益59.8%、経常利益69.3%、最終利益75.9%となっている。

・売上高:56.3%
・営業利益:59.8%
・経常利益:69.3%
・最終利益:75.9%

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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