コーエーテクモHD、9月中間決算は売上高は過去最高の397億円 開発体制強化や人件費増加など営業減益 「先行投資を今後の成長につなげたい」(同社)

コーエーテクモホールディングス<3635>は、10月30日、2024年3月期 第2四半期累計(23年4月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高397億2200万円(前年同期比14.3%増)、営業利益138億5500万円(同24.4%減)、経常利益232億0100万円(同31.3%増)、最終利益167億9500万円(同23.1%増)だった。

・売上高:397億2200万円(同14.3%増)
・営業利益:138億5500万円(同24.4%減)
・経常利益:232億0100万円(同31.3%増)
・最終利益:167億9500万円(同23.1%増)

パッケージゲーム3タイトルを発売、スマートフォンゲーム2タイトルを配信開始した。オンライン・モバイル分野は、新作が好調な滑り出しとなり、既存タイトルも安定して推移したことから、四半期で過去最高の売上高を更新した。

グループの成長に向け、開発体制の増強、8期連続となるベースアップ、初任給の引上げを実施し、人件費が増加している。外注加工費等の増加や、協業先による開発費負担の減少等もあり、営業利益は前年を下回ったが、今後のさらなる成長に繋げていきたい、としている。

また、営業外収支においては、金融市場の動向に対応しながらポートフォリオの組み換えを行い、市場環境も安定して推移したことから、経常利益、純利益ともに前年同期を上回った。

 

 

■エンタテインメント事業
・売上高:372億1000万円(同13.5%増)
・営業利益:136億5200万円(同24.1%減)

「シブサワ・コウ」ブランドでは、7月に『信長の野望・新生 with パワーアップキット』(PS4、Nintendo Switch、Windows(Steam)用)を発売し、販売本数は15万本だった。国内でサービス中のスマートフォンゲーム『信長の野望 覇道』、9月に3周年を迎えた『三國志 覇道』は引き続き安定して推移した。

「ω-Force」ブランドでは、TYPE-MOON監修、アニプレックス制作協力による「Fate」シリーズ最新作『Fate/Samurai Remnant』を9月に発売した。発売後1週間の出荷本数は30万本を突破した。

「Team NINJA」ブランドでは、9月に『Wo Long: Fallen Dynasty』の追加ダウンロードコンテンツ第2弾「江東の小覇王」を配信した。

「ガスト」ブランドでは、「アトリエ」シリーズ第1作のリメイクとなる『マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~』(PS5、PS4、Nintendo Switch、Windows(Steam)用)を7月に発売し、販売本数は11万本だった。9月にはアカツキゲームスと共同開発し、「Team NINJA」ブランドが開発に参画する新作スマートフォンゲーム『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』(iOS、Android用)を配信開始し、初月に100万ダウンロードを突破するなど順調な滑り出しとなった。

「ルビーパーティー」ブランドでは、『金色のコルダ スターライトオーケストラ』において、配信2.5周年を記念したゲーム内イベントを実施した。

「midas」ブランドでは、8月に新作スマートフォンゲーム『信長の野望 出陣』の配信を開始した。同社初のGPSを活用したゲームとして多くのユーザーが楽しんでいる。

IP事業においては、『三国志・戦略版』(国内では『三國志 真戦』)、『三国志・戦棋版』が引き続き収益に貢献した。

 

■アミューズメント事業
・売上高:19億5200万円(同32.7%増)
・営業利益:3億5300万円(同49.5%増)

アミューズメント施設は、既存店売上高が好調に推移した。スロット・パチンコでは、液晶ソフト受託開発の売上高が前年同期を上回った。

 

■不動産事業
・売上高:6億0300万円(同1.3%減)
・営業利益:9700万円(同46.7%減)

ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaは、今期も引き続き高い稼働率となった。

 

■その他
・売上高:1億7400万円(同14.5%増)
・営業損失:2億4800万円(前年同期は9200万円の損失)

ベンチャーキャピタル事業において、ファンドの管理費用が発生した。

 

■2024年3月期の業績見通し

2024年3月期の業績は、売上高950億円(前期比21.1%増)、営業利益375億円(同4.2%減)、経常利益405億円(同1.5%増)、最終利益310億円(同0.2%増)、EPS98.40円を見込む。

・売上高:950億円(同21.1%増)
・営業利益:375億円(同4.2%減)
・経常利益:405億円(同1.5%増)
・最終利益:310億円(同0.2%増)
・EPS:98.40円

計画に対する進捗率は、売上高41.8%、営業利益36.9%、経常利益57.3%、最終利益54.2%となっている。

・売上高:41.8%
・営業利益:36.9%
・経常利益:57.3%
・最終利益:54.2%

コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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