【ゲーム株概況(12/19)】金融政策維持で安心感 ウェルプレイド大幅高、「ワンピ」新作手がかりにIGポート連日の新高値、モバファクは連日の新安値

12月19日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比460円41銭高の3万3219円39銭でこの日の取引を終えた。日銀が金融政策決定会合で大規模緩和の現状維持を決めたことに加え、為替の円安が支援材料となり、市場に買い安心感が広がった。金融政策が変更されるとの思惑が出ていたが、先行きに関する文言も変更はなかったという。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると買われる銘柄が目立った。ウェルプレイド・ライゼスト<9565>が大幅反発。2024年10月期の営業利益が954%増の1億5000万円となる見通しを発表後に急騰し、ここ2日は利食い売りに押されていたが、市場の好転を受けて再び買いが入ったようだ。

IGポート<3791>が連日の年初来高値を更新。アニメシリーズ「THE ONE PIECE」の制作を同社グループ会社のウィットスタジオが担当すると12月17日に発表されたことが材料視されたようだ。東映アニメーション<4816>も高い。

サイバーエージェント<4751>が続伸。グループ会社のサムザップと東宝<9602>の運営している『呪術廻戦 ファントムパレード(ファンパレ) 』がApp Storeセールスランキングで首位をキープしたことが材料視されている。他方、東宝<9602>も反発。

コナミグループ<9766>が5日ぶりに反発。大和証券が同社の投資判断を「3」から「2」に格上げし、目標株価も8000円から8600円に引き上げたことが材料視された。自社株買いを発表したANYCOLOR<5032>も高い。

他方、モバイルファクトリー<3912>が連日の年初来安値更新。先週末(12月15日)、ブロックチェーン事業から撤退するとともに、2023年12月通期の最終利益の見通しを従来の6億2100万円から6700万円の赤字に下方修正したことが引き続き売り材料視されている。

モブキャストホールディングス<3664>やサイバーステップ<3810>も年初来安値を更新した。