enish、23年12月期決算は営業損失12億円と前期3億円から大幅に赤字幅拡大する見通し 『つなキャン』想定大きく下回る リストラ実施、役員報酬減額
enish<3667>は、この日(2月2日)、2023年12月期の連結業績について、売上高35億0800万円(22年12月期の実績は41億1800万円)、営業損失12億0600万円(同3億3500万円の損失)、経常損失12億6500万円(同3億7500万円の損失)、最終損失13億7400万円(同4億1500万円の損失)となる見通しと発表した。
・売上高:35億0800万円(22年12月基実績は41億1800万円)
・営業損失:12億0600万円(同3億3500万円の損失)
・経常損失:12億6500万円(同3億7500万円の損失)
・最終損失:13億7400万円(同4億1500万円の損失)
・EPS:-76.60円(同-25.84円)
同社では、新規タイトルとして2023年6月にリリースした『ゆるキャン△ つなげるオールインワン!!』についてゲームシステムの修正や動作パフォーマンスの不具合などの改善点を修正しきれずに、想定を大きく下回る結果となった、としている。事前に多額の広告宣伝費用も使用していたため、これが業績の差異の大部分を占めているという。
他方、『進撃の巨人 Brave Order』は、アニメ完結編の放送・配信に伴い、好調な結果となった。『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』は書き下ろしイラストの好評等により安定的な売上を計上した。『ぼくのレストラン2』や『ガルショ☆』もコラボ施策などが好調に推移した。
これ以外に、受託開発中のブロックチェーンゲーム『De:Lithe Last Memories』と『ドラえもん のび太のゴーゴーライド!』の開発コストが先行計上したことも響いた。
同社は、収益構造の最適化の観点でリストラクチャリングを実施しており、人員の適正化に伴う特別退職金2500万円の計上、同社の非連結子会社である中国子会社(Enish China)の縮小に伴う関係会社整理損1300万円の計上、新規タイトルの開発の一部縮小に伴う事業整理損6600万円の特別損失を計上する見込み。
なお、業績の低迷に関する経営責任を明確にするため、代表取締役社長と常勤取締役の役員報酬減額を実施する。
【役員報酬の減額の内容】
・代表取締役社長 月額報酬の20%を減額
・常勤取締役 月額報酬の10%を減額
【対象期間】
2024年2月から2024年3月(2ヶ月間)
なお、代表取締役社長及び常勤取締役の任期は2024年3月28日開催の第15回定時株主総会終結の時までではあるが、再選した場合でも上記役員報酬の減額は継続していく。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667