任天堂、第3四半期(4~12月)決算は売上高7%増、営業益13%増に 新作『Super Mario Bros. Wonder』は販売本数1196万本と好発進 通期業績予想を上方修正
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任天堂<7974>は、2月6日、2024年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、『スーパーマリオ』シリーズとして約11年ぶりの完全新作タイトルである『Super Mario Bros. Wonder』が好調なスタートを切ったこともあり、増収増益を達成した。
売上高1兆3947億9600万円(前年同期比7.7%増)
営業利益4644億1000万円(同13.1%増)
経常利益5373億5700万円(同17.6%増)
最終利益4080億4100万円(同17.9%増)Nintendo Switchビジネスは、横スクロールアクションゲーム『スーパーマリオブラザーズ』シリーズとして、約11年ぶりの完全新作タイトルである『Super Mario Bros. Wonder』が好調なスタートを切り、販売本数は1196万本となった。そのほかの今期に発売した新作タイトルも、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が2028万本、『Pikmin 4』が333万本と、それぞれ販売を伸ばした。また、『マリオカート8 デラックス』が679万本(累計販売本数6058万本)の販売を記録するなど、4月に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の効果もあり「マリオ」関連タイトルが順調に推移した。これらの結果、今期のミリオンセラータイトルはソフトメーカーのタイトルも含めて24タイトルとなった。
Nintendo Switchは発売から7年目になるが、安定した販売状況を維持しており、今期のハードウェアの販売台数は1374万台(前年同期比7.8%減)、ソフトウェアの販売本数は1億6,395万本(同4.7%減)となった。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトや追加コンテンツが好調に推移したことに加え、Nintendo Switch Onlineによる売上も増加した。さらに、円安による為替の影響もあり、デジタル売上高は3464億円(同11.7%増)となった。
モバイル・IP関連収入等については、主に『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』関連の売上が今期に発生したことにより、売上高は752億円(同93.4%増)となった。
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■通期業績予想を上方修正
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2024年3月期通期の業績予想については、第3四半期累計期間の販売状況や今後の見通しを踏まえ、通期の販売予想を見直し、併せて為替の前提レートも一部見直したことなどにより、以下のとおり修正した。
売上高1兆5800億円→1兆6300億円(増減率3.2%増、前期比1.8%増)
営業利益5000億円→5100億円(同2.0%増、同1.1%増)
経常利益6000億円→6200億円(同3.3%増、同3.1%増)
最終利益4200億円→4400億円(同4.8%増、同1.7%増)Nintendo Switch向けソフトウェアでは、1月に発売した『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』に加えて、『マリオvs.ドンキーコング』を2月に、『プリンセスピーチ Showtime!』を3月に発売する予定だ。また、『スプラトゥーン3』の有料追加コンテンツ第2弾『スプラトゥーン3 エキスパンション・パス サイド・オーダー』を2月に配信する予定となっている。
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974