サン電子、第3四半期(4~12月)決算は売上高78%減、2.1億円の営業黒字に転換 前年同期末のCellebrite社の持分法適用関連会社への異動の影響で

  • サン電子<6736>は、2月13日、2024年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、連結子会社であったCellebrite社が前年度の第3四半期末に持分法適用関連会社になった影響もあり、大幅な減収となった。

    また、Cellebrite社の持分法適用関連会社への異動により、営業利益は黒字に改善したものの、Cellebrite社におけるデリバティブ評価損が影響し、持分法による投資損失44億9800万円を計上したことで、経常損益と最終損益は大幅な赤字計上となった。

    売上高74億6700万円(前年同期比78.4%減)
    営業利益2億1800万円(前年同期18億7400万円の赤字)
    経常損益42億6700万円の赤字(同135億6600万円の黒字)
    最終利益41億4500万円の赤字(同63億500万円の黒字)

    セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①グローバルデータインテリジェンス事業 売上高7億4000万円(前年同期比97.4%減)、セグメント利益9100万円(前年同期16億2600万円の赤字)
    連結子会社であったCellebrite社が、前年度の第3四半期末に持分法適用関連会社になったことなどにより、279億9300万円の減収となった。

    ②エンターテインメント関連事業 売上高45億4400万円(同1.6%増)、セグメント利益5億9300万円(同36.8%増)
    遊技機関連事業は、半導体不足などによる部品・部材の高騰により原価高となったが、売上高は受託開発が増加したことと、新製品の受注が増加したことにより、増収増益となった。

    ③新規IT関連事業 売上高21億9500万円(同67.3%増)、セグメント利益1億6400万円(同115.0%増)
    M2M事業は、原材料高騰の影響は残るものの、部品調達難が解消傾向にあることから、セグメント全体では増収増益となった。

  • ■通期の連結業績予想は据え置き

  • 2024年3月期通期の業績予想については、従来のレンジ予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高100億~110億円(前期比73.3%減~70.6%減)
    営業利益1000万円~1億円

サン電子株式会社
http://www.sun-denshi.co.jp/

会社情報

会社名
サン電子株式会社
設立
1971年4月
代表者
代表取締役社長 内海 龍輔
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
6736
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