テレ朝HD、アニメビジネスの強化に注力…ドラえもんやクレヨンしんちゃんの海外展開、若者向けアニメ開発とゲーム化、番組発の漫画創出とアニメ化
テレビ朝日ホールディングス<9409>は、「アニメ・ゲーム」をコンテンツから派生する新たなビジネス領域と位置付けており、開拓・成長を加速していく方針だ。シンエイ動画やBookLiveなどと協力し、1年先、2年先を見据えたアニメコンテンツを拡充し、アニメビジネスのさらなる拡大を図っていく。3年くらいをめどに人気作品を確保したいと考えているという。
具体的には3つの施策を軸に進めているという。
■『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』の海外展開
同社で放送する2大国民的アニメ『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』は海外も視野に入れた積極的な事業拡大を図っていく。
■若年層をターゲットとしたアニメを開発、アニメをベースとしたゲーム事業
深夜帯にアニメ枠を新設しており、『ブルーロック』など若年層をターゲットとしたアニメを開発し、さらにアニメをベースとしたゲーム事業に進出していく。
■IPの垂直統合型ビジネス
強力なIPビジネスを進めるため、オリジナル作品の開発を念頭にIPの垂直統合型ビジネスを展開していく。これには2つの方向性があるとのこと。持分法適用関連会社BookLiveとオリジナルコンテンツを共同で開発し、その作品を同社のタイムテーブル上でアニメ・ドラマ化し、さらに事業拡大していく。
もうひとつは、深夜帯にバラバラ大作戦というバラエティ番組のゾーンがあるが、この中でタレントや視聴者と一からマンガを開発する企画を番組として放送しており、実際にその作品をアニメ・ドラマ化していく。番組の中でマンガの開発を進めるという形のため、放送が進むにつれてその認知度が上がっていくというテレビ局の特性を活かした展開が可能だ。
昨年12月に発表した壽屋(コトブキヤ)<7809>との資本業務提携は、こうした方針の一環となるようだ。テレビ朝日とはメタバースなど新領域で事業展開を行っているが、コンテンツをあらゆるメディアに展開する「360°戦略」との連携を推進し、良質なコンテンツの企画、開発力を強化していく。
会社情報
- 会社名
- テレビ朝日
会社情報
- 会社名
- 株式会社壽屋(コトブキヤ)
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 清水 一行
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 7809
会社情報
- 会社名
- BookLive