IMAGICA GROUP、24年3月期決算は売上・営業利益ともに上場来最高水準に…劇場映画・動画配信向けの大型作品、アニメ制作、出版が好調
IMAGICA GROUP<6879>は、5月9日、2024年3月期(23年4月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高996億8400万円(前の期比5.9%増)、営業利益39億2400万円(同1.4%増)、経常利益37億2700万円(同2.5%増)、最終利益23億7300万円(同38.6%減)だった。売上高と営業利益は上場来の最高を達成した。
・売上高:996億8400万円(同5.9%増)
・営業利益:39億2400万円(同1.4%増)
・経常利益:37億2700万円(同2.5%増)
・最終利益:23億7300万円(同38.6%減)
■映像コンテンツ事業
映像コンテンツ事業の業績は、売上高は281億8600万円(同19.8%増)、営業利益は12億7600万円(同138.4%増)となった。
映画・ドラマ作品は、劇場映画「ゴジラ-1.0」、Netflix映画「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」、Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」、などの大型作品を計上し増収となった。
アニメーション作品は、CGアニメーションやテレビシリーズの受注が好調なことにより大幅な増収となった。
出版事業は、10月から3月までテレビアニメが放映したライトノベル「薬屋のひとりごと」の書籍販売などが好調なことにより大幅な増収となった。
一方、CM制作についてはTV向けの受注は低調だったが、Web向けは伸長した。
■映像制作技術サービス事業
映像制作技術サービス事業の業績は、売上高は539億6700万円(同0.3%減)、営業利益は14億3000万円(同43.5%減)となった。
国内のE2Eサービスは、デジタルシネマ向けのサービスなどが堅調に推移したことにより増収となった。
海外のE2Eサービスは、デジタルシネマ向けサービスが伸長したものの、米国ハリウッドにおける脚本家・俳優組合のストライキが予想より長期化し、新作の遅れなどによって、ローカライズの売上が減少し減収となった。これら減収に伴う利益の減少、及び設備投資拡大に伴う減価償却費などの増加により、減益となった。
ゲーム関連事業は、3DCG制作の受注が増加したことなどにより増収となった。
TV向けポストプロダクションサービスは、動画コンテンツの多様化によるTV業界の環境変化により、受注が低調に推移し減収となった。
■映像システム事業
映像システム事業の業績は、売上高は197億5600万円(同4.4%増)、営業利益は24億400万円(同15.2%増)となった。
ハイスピードカメラは、前の期の部品不足が解消され、特に海外向けの受注が好調に推移したことにより、年間の製品出荷台数が過去最高を更新し大幅な増収となった。
放送映像システムは、案件の受注が低調により減収となるもコスト構造の見直しにより増益となった。一方、映像・画像処理LSIは市場環境の回復遅れなどにより減収となった。
■2024年9月期の業績見通し
2024年9月期の業績は、売上高980億円(前期比1.7%減)、営業利益37億円(同5.7%減)、経常利益32億円(同14.2%減)、最終利益20億円(同15.7%減)、EPS45.25円を見込む。
・売上高:980億円(同1.7%減)
・営業利益:37億円(同5.7%減)
・経常利益:32億円(同14.2%減)
・最終利益:20億円(同15.7%減)
・EPS:45.25円
会社情報
- 会社名
- 株式会社IMAGICA GROUP
- 設立
- 1935年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6879