スクエニHD、24年3月期のアミューズメント事業は営業益43%増の75億円と大幅増益…タイトーの既存店売上が増加、"正常化"から成長続く
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、2024年3月期の決算発表で、アミューズメント事業について、売上高が前の期比9.2%増の615億6900万円、営業利益が同43.2%増の75億6600万円と大幅に伸びたことを明らかにした。主力のゲーム事業に注目が集まりがちだが、アミューズメント事業の復活と成長は目を見張るものがある。同社では、増収増益の要因について、タイトーの展開する店舗の既存店売上高が前年を上回ったため、としている。
Gamebiz編集部で集計したところ、同事業は12四半期連続で営業黒字を記録していることもわかった(さらに8四半期連続で10億円以上の黒字経常)。コロナ禍による臨時休業の影響で一時は四半期で15億円の赤字を計上する時もあったが、正常化とインバウンド需要の拡大を受けて収益を大きく伸ばしている。
収益の動きを見ると、コロナ以前では営業利益の上下が大きく、ときに赤字になることもあったが、正常化以降は売上を着実に伸ばすだけでなく、安定して利益が出せるようになっていることがわかる。コロナ禍で実施した効率化の取り組みが実を結んだ側面もあるようだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684