「AniLive」の開発・運営のAnotherBall、アニメ制作を手掛けるスタジオメイフラワーを買収しアニメ制作事業に参入

バーチャルクリエイター向けのモバイルストリーミングアプリ「AniLive」の開発・運営を行うエンターテインメント企業のAnotherBallは、アニメ制作を手掛けるスタジオメイフラワーを買収し、アニメ制作事業に参入すると発表した。

近年、アニメ産業の世界的な拡大は著しく、今や周知の事実となりつつある。しかしながら、2022年には国内アニメスタジオの40%が赤字に陥ったと報告があり、多くの事業者が経営上の課題に直面していることが明らかになっている。

アニメ業界では、高品質なコンテンツへの需要増加に伴う制作費の高騰や、アニメーター不足など、様々な問題が存在している。一方で、アニメ制作へのニーズは今後も増加していくことが予想されている。

メイフラワーはこの問題に立ち向かうべく、新しい技術を用い、高い品質基準を維持しつつ制作工程を合理化する取り組みを進めているアニメ制作スタジオ。同社では制作に関して初期からデジタルソフトウェアを活用したワークフローを構築しており、今後も積極的にアニメ製作と技術の融合に挑戦していく。

AnotherBallでは、本件を機にアニメ業界に対してのコミットメントを深め、今後も継続的に事例の創出に努めていく。メイフラワーでは、テレビアニメシリーズへの制作協力や大規模IPの映像制作に携わっており、今後具体的な取り組みを順次発表していく予定。

▼スタジオメイフラワー CEO 立野大晟氏のコメント
現状のアニメ業界を見渡すと、制作者への負担は増加の一途を辿っており、人間の創造性を最大化するためにも、技術による制作効率化が急務となっております。この度、兼ねてからグローバルエンターテインメント領域で同じ志を掲げている大湯さんと共に挑戦できることを、心より嬉しく思っています。

▼AnotherBall CEO 大湯俊介氏のコメント
初めて立ち上げた会社を売却し世界中を飛び回る最中、日本発のコンテンツが世界中でいかに尊敬され、また求められているかを実感する機会が毎日のようにありました。とりわけアニメは自分にとって、数十年にわたり拠り所にしている人生最大のテーマです。メイフラワーの経営陣はこれまでにない形で課題解決に取り組むことができるチームだと感じており、共にこの業界に恩返しがしたいという思いから本件の実行に至りました。

【スタジオメイフラワーについて】
スタジオメイフラワーは、キャラクター「しゅわっちぃ」等をプロデュースした立野大晟氏と東映アニメーション出身の甲斐睦氏が設立したテックアニメスタジオ。同社は技術を駆使したアニメ制作の効率化をそのミッションに掲げている。

▼公式サイト
https://mayflower.studio/