エイベックス、子会社THINKRの自社株買いに応じ保有株売却へ 最終益を33億円から45億円に増額 THINKRは阪急阪神やジャフコに第三者割当増資
エイベックス<7860>は、この日(6月21日)、連結子会社であるTHINKRが第三者割当増資と自社株買いを行うことに伴い、同社の連結から外れることを明らかにした。エイベックス・ミュージック・クリエイティヴが発行済み株式の79%にあたる13万2000株を保有しているが、7億2600万円で譲渡する。THINKRとは別途事業提携に関する覚書を締結し、提携関係を継続していく予定。
THINKRは、2007年に設立され、グラフィックデザインやウェブデザイン、映像制作、イベントプロデュース等の総合的なクリエイティブプロダクションとして事業を行ってきたほか、近年においてはクリエイターのマネジメントやバーチャルシンガーのプロデュース、メタバース空間におけるXRライブ制作などの事業にも取り組んでいる。
一方で、THINKRは今後の事業展開に向けてさらなる新規事業の開始や設備投資を見込んでおり、同社グループにおいては継続的に事業ポートフォリオを見直しているなかで、様々な選択肢を議論し、新たな投資家候補を検討した結果、本件取引の実行が同社グループにとって有益であると判断した、としている。
【THINKRの業績推移】
また、THINKRの第三者割当増資では、阪急阪神ホールディングスとそのファンド、ジャフコなどを引き受け先として、11万55559株を28億9900万円で発行する予定だ。引受先と引受株数は以下の通り。
【引受先と引受株数】
・阪急阪神ホールディングス: 4万7818株
・阪急阪神イノベーションパートナーズ投資事業有限責任組合: 1万1954株
・ジャフコV7投資事業有限責任組合: 2万7096株
・ジャフコSV7-S投資事業有限責任組合: 4782株
・HIRAC FUND2号投資事業有限責任組合: 2万3909株
なお、これに伴い、エイベックスは、2025年3月期の最終利益の予想を33億円から45億円、1株利益を72円98銭から99円51銭にそれぞれ引き上げた。営業利益は20億円で変更はない。
会社情報
- 会社名
- エイベックス株式会社
- 設立
- 1988年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 松浦 勝人/代表取締役社長CEO 黒岩 克巳/代表取締役CFO 林 真司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1333億8700万円、営業利益16億3300万円、経常利益15億0600万円、最終利益9億8700万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7860
会社情報
- 会社名
- KAMITSUBAKI STUDIO(株式会社THINKR)