ドリコム、第1四半期決算は営業損失6700万円(前年800万円の黒字)と赤字転落…既存ゲーム堅調も『悪魔王⼦と操り⼈形』が想定下回る

 ドリコム<3793>は、7月30日、2025年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高21億2200万円(前年同期比9.5%減)、営業損失6700万円(前年同期は800万円の利益計上)、経常損失8800万円(同200万円の利益計上)、最終損失1億5300万円(同4億4100万円の損失計上)だった。

・売上高:21億2200万円(同9.5%減)
・営業損失:6700万円(同800万円の利益計上)
・経常損失:8800万円(同200万円の利益計上)
・最終損失:1億5300万円(同4億4100万円の損失計上)

 

【7月30日18時グラフ追記】

 

『悪魔王⼦と操り⼈形』のリリースに伴う費用支出が行われたほか、『悪魔王⼦と操り⼈形』の課金率が想定を下回った、としている。出版・映像やWeb3などの新規事業領域への投資も行った。

第1四半期累計における各セグメントの業績は以下のとおり。

 

■ゲーム事業

セグメント売上高は20億3400万円(前年同期比10.3%減)、セグメント利益は2億5400万円(同7.7%増)となった。

ゲーム事業においては、新規自社配信タイトル『悪魔王子と操り人形』をリリースした。運用中のモバイルゲームタイトル本数は10タイトルとなっており、複数のタイトルから安定的な収益を獲得している。売上高については、受託開発案件の終了や前期にクローズしたタイトルの影響に加え、一部の運用タイトルが前年を下回る推移となったこと等により、前年同期比で減少した。

利益については、上記の減収要因に加え、第1四半期に新規自社配信タイトル1本をリリースしたことに伴う費用の増加はあるが、前期に不採算であったタイトル2本をクローズしたことによる効果が上回り、前年同期比で増加した。

 

■コンテンツ事業

セグメント売上高は9000万円(前年同期比17.6%増)、セグメント損失は3億2200万円(前年同期はセグメント損失2億2700万円)となった。

コンテンツ事業においては、IPの保有、育成、収益化を目的として出版・映像事業に取り組む中、ライトノベルレーベル「DREノベルス」とコミックレーベル「DREコミックス」から毎月刊行を実施している。また、同社の有するインターネットサービスの知見と先進的なテクノロジーを活用し、Web3領域における新たな事業開発や、SNSを活用したファンマーケティング支援サービス『Rooot』『Fanflu』、負荷テストサービス『Mx.Load』を提供している。

売上高については、「DREノベルス」に加え、昨年秋から「DREコミックス」の刊行を開始しており、シリーズ累計10万部を超える人気作品を複数輩出できていることから、前年同期比で増加した。

利益については、出版・映像やWeb3などの新規事業領域への投資を行っており費用先行が継続しているため、損失額は前年同期比で増加した。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高135億円(前期比38.0%増)、営業利益10億円(同10.7%増)、経常利益9億円(同13.5%増)、最終利益4億円(同284.4%増)、EPS13.98円を見込む。

・売上高:135億円(同38.0%増)
・営業利益:10億円(同10.7%増)
・経常利益:9億円(同13.5%増)
・最終利益:4億円(同284.4%増)
・EPS:13.98円

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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