IMAGICA GROUP、第1四半期(4~6月)決算は売上高15%減、5.4億円の営業赤字を計上 前年度の大型作品計上の反動減や米国ハリウッドストの影響で
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IMAGICA GROUP<6879>は、7月30日、2025年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、前年度の劇場映画・動画配信向け大型作品計上の反動や、米国ハリウッドストの影響などにより減収・赤字計上となった。
売上高200億6000万円(前年同期比15.7%減)
営業損益5億4400万円の赤字(前年同期3億4500万円の黒字)
経常損益4億9800万円の赤字(同3億9400万円の黒字)
最終損益5億1900万円の赤字(同3億500万円の黒字)セグメントごとの状況は以下のとおり。
①映像コンテンツ事業 売上高53億4500万円(前年同期比25.4%減)、営業利益4億8100万円(同863.8%増)
劇場映画・ドラマ作品は、前年度に大型作品を複数計上した反動により減収となった。一方、CM制作はTV向けの受注が堅調に推移したこと、アニメーション作品は動画配信向けのCGアニメーション作品やTVシリーズの受注の好調により、それぞれ増収となった。また出版事業は「薬屋のひとりごと」の原作小説や、コミックスの販売が好調なことに加え、TVアニメ製作委員会からの配分金収入などを計上したことにより増収増益となった。②映像制作技術サービス事業 売上高115億7100万円(同12.3%減)、営業損益10億1600万円の赤字(前年同期3億2100万円の黒字)
国内のE2Eサービスにおいては、映画向けの編集サービスやデジタルシネマ向けサービスなどが堅調なことにより増収となった。海外のE2Eサービスにおいては、米国ハリウッドにおける脚本家・俳優組合のストライキ影響により新作の制作遅延が発生し、主にローカライズの受注が苦戦したことで減収となった。また、減収に伴う粗利益の減少などにより大幅な減益となった。ゲーム関連事業においては、制作体制の規模を拡大しゲームの3DCG制作の受注が増加したことなどにより増収となった。一方で、TV向けポストプロダクションサービスは、TV業界を取り巻く環境の変化もあり、受注が低調に推移し減収となった。
③映像システム事業 売上高35億7900万円(同7.8%減)、営業利益3億2500万円(同27.0%増)
ハイスピードカメラは、特に欧州において自動車向けの出荷が堅調に推移したことに加え、円安影響もあり増収となった。放送映像システムは前年度に大型案件を計上した反動により減収、また映像・画像処理LSIは国内の顧客の在庫調整により受注の回復が遅れており減収となった。 -
■通期業績予想は変更なし
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2025年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高980億円(前期比1.7%減)
営業利益37億円(同5.7%減)
経常利益32億円(同14.2%減)
最終利益20億円(同15.7%減)
会社情報
- 会社名
- 株式会社IMAGICA GROUP
- 設立
- 1935年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6879