ネクソン、2Q(1~6月)決算は売上収益5%増、営業益11%減 中国『アラド戦記モバイル』好調で予想を上回る 『The First Descendant』は3Q業績に大きく貢献
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ネクソン<3659>は、8月8日、2024年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算(IFRS)を発表、主に中国の『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)の売上収益が想定より好調であったことから予想を上回っての着地となった。
売上収益2308億9200万円(前年同期比5.7%増)
営業利益743億7000万円(同11.3%減)
税引前利益1156億7300万円(同0.8%増)
最終利益757億9600万円(同2.0%減)『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)においては、フランチャイズを中国のモバイル市場に展開することで、多くの新規プレイヤーの獲得だけでなく、PC版の休眠ユーザーの掘り起こしに成功した。その結果、フランチャイズ全体の売上収益は前年同期比で成長した。5月21日に中国で配信を開始した『アラド戦記モバイル』おいては、中国のファンの好みに合わせたローカライズを行った結果、想定を超えるプレイヤーエンゲージメントを引き出すことに成功した。中国のPC版『アラド戦記』においては、昨年12月後半にゲーム内の経済バランスが悪化して以降、売上収益およびアクティブユーザー数の回復に向けて継続してバランス改善に取り組んだ。しかし、売上収益が成長軌道に戻るにはまだ時間を要する見込みであり、前年同期との比較で減少した。
『メイプルストーリー』(MapleStory)においては、既存ゲームのライブ運用を改善すると共に、地域展開やIPを新作ゲームとして拡張する取り組みにより、フランチャイズ全体の売上収益は前年同期比で増加した。韓国の『メイプルストーリー』では、1月以降、一部のアイテムの課金施策を変更するなど、プレイヤーエンゲージメント改善に努めた結果、ユーザー満足度を示すネットプロモータースコアに改善が見られたが、売上収益は前年同期比で減少した。一方で、韓国以外の地域においては、各地域に特化した専属の開発部門を設置し、ローカライズを強化した結果、前年同期比で成長した。また『メイプルストーリーM』(MapleStory M)も昨年中国市場に展開したことにより、グローバルでの売上収益が前年同期比で増加した。加えて、『MapleStory Worlds』の正式サービスを4月に韓国で開始し、メイプルストーリーIPのファン層拡大に貢献した。
『EA SPORTS FC ONLINE』および『EA SPORTS FC MOBILE』においては、過去最高の中間連結会計期間の売上収益を記録した前年同期との比較により、減少した。そのほかの主要タイトルにおいては、『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)が4月にアニメ放映を開始し、ファン層が拡大した。全世界の売上収益は、日本における成長や中国サービスの貢献により、前年同期比で成長した。また、昨年12月に配信を開始した『THE FINALS』が増収に寄与した。
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■新たに第3四半期累の連結業績予想を開示
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なお、2024年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結業績予想については、以下のとおり。
継続して『アラド戦記モバイル』が大きく増収寄与することを見込んでいるほか、7月に配信を開始した『The First Descendant』が第3四半期期間の業績に大きく貢献することを予想しているという。
売上収益3886億8000万円~3829億3800万円(前年同期比8.8%増~13.0%増)
営業利益1203億7500万円~1316億5700万円(同7.5%減~1.1%増)
税引前利益1668億2400万円~1781億1500万円(同0.4%減~7.5%増)
最終利益1103億9100万円~1188億3900万円(同1.9%減~5.6%増)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659