アルファポリス、2Q(4~9月)決算は売上高24%増、営業益32%増に 拡販施策の強化や価格改定の実施が奏功 アニメ化作品や人気シリーズが好調

  • アルファポリス<9467>は、11月14日、2025年3月期の第2四半期(4~9月)の決算(非連結)を発表、拡販施策の強化や価格改定の実施に加え、アニメ化作品や人気シリーズが好調に推移したことなどにより、大幅な増収増益を達成した。

    売上高63億4800万円(前年同期比24.1%増)
    営業利益15億4600万円(同32.5%増)
    経常利益15億5100万円(同32.5%増)
    最終利益9億6100万円(同32.5%増)

    書籍のジャンル別の概況は以下のとおり。

    ①ライトノベル
    刊行点数は166点(前年同期比3点増)となった。各書籍の売れ行きについては、シリーズ累計200万部を突破した「とあるおっさんのVRMMO活動記」の続刊やWebコンテンツ大賞の受賞作から刊行した複数の新作タイトルなどが好調に推移した。また、2024年1月から6月にかけてTVアニメ第2期を放送した「月が導く異世界道中」の原作小説が、アニメ放送終了後も主に電子書籍販売において堅調な売れ行きを示し、当ジャンルの売上に貢献した。結果、売上高は前年同期を大幅に上回る着地となった。

    ②漫画
    刊行点数は85点(前年同期比3点増)となった。各書籍の売れ行きは、「素材採取家の異世界旅行記」「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」などの大型人気シリーズの続刊が、引き続き好調に推移した。また、当ジャンルと親和性の高い電子書籍販売については、新刊および既刊の価格改定を実施したことや各電子ストアにおける拡販施策を強化したことなどにより、全体的な売上の底上げを図ることができた。結果、売上高は前年同期を大幅に上回る着地となった。

    ③文庫
    刊行点数は96点(前年同期比10点増)となった。「キャラ文芸大賞」「ライト文芸大賞」などのWebコンテンツ大賞の受賞作を複数刊行し、引き続き取り扱いジャンルの拡大に注力した。さらに、2012年に東映アニメーション<4816>によりアニメ映画化されたロングセラー小説「虹色ほたる」を児童文庫レーベル「アルファポリスきずな文庫」から児童文庫として刊行するなど、厳しい紙書籍の市場環境の中で堅調に推移している児童書市場への参入を推進した。結果、売上高は前年同期を上回る金額で着地した。

    ④その他
    刊行点数は3点(前年同期比2点増)となった。同社のWebサイトで人気のビジネス連載を書籍化した「80歳でもほどよく幸せな人はこういうふうに考えている」を刊行するなど、特定ジャンルに依存しない体制構築を目的として、引き続き幅広いジャンルの開拓、強化に取り組んだ。結果、売上高は前年同期を上回る金額で着地した。

  • ■通期業績予想は変更なし

  • 2025年3月期通期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高116億円(前期比12.2%増)
    営業利益25億1000万円(同10.5%増)
    経常利益25億2000万円(同10.6%増)
    最終利益15億6000万円(同11.2%増)

株式会社アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/company

会社情報

会社名
株式会社アルファポリス
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長 梶本 雄介
決算期
3月
上場区分
東証グロース
証券コード
9467
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