グリーHDのゲーム・アニメ事業…『まおりゅう』周年好調などでQonQで増収増益に 今春配信予定の『まどドラ』の事前登録は想定以上に順調
グリーホールディングス<3632>は、2月6日、2025年6月期の第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表し、その決算説明資料を公開した。今回はその中から同社のゲーム・アニメ事業の状況を取り上げたい。
ゲーム・アニメ事業の第2四半期期間(10~12月)は、売上高99億3000万円(前四半期比10%増、前年同期比5%減)、営業利益12億3000万円(同64%増、同9%減)となった。
ライブサービスゲーム事業は、10月28日に3周年を迎えた『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』(『まおりゅう』)が好調な推移を見せたこともあり、想定を上回る着地となった。
なお、1月1日付でライブサービスゲーム事業を展開していた子会社3社をWFSへ統合する再編を実施した。今後は事業運営の効率化と事業規模拡大により競争力を高め、市場ニーズへの柔軟かつ迅速な対応を目指すとしている。
ライセンス事業については、新規放送開始したアニメからの配分収益の増加などにより前四半期比で34%の増収となった。
新作パイプラインは、前四半期から大きな変更はなく、コンシューマゲーム含む4タイトルを企画・開発中だが、新たな情報としてリリース時期未定の大型IPタイトルも進行中であることが明らかにされた。
今春リリース予定としている『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』(『まどドラ』)については、「リリースに向けて順調に準備している」とし、その事前登録は想定以上に順調だといいう。
なお、今後のゲームリリースのペースは、「1年に1本強のリリース」を計画しているとのこと。
ゲーム・アニメ事業の2025年6月期通期の見通しについては、新規タイトルのリリース延期の影響も考慮し、新規タイトルの貢献は保守的に織り込み、前期比で減収減益となる見通しとしている。
売上高は第1四半期決算発表時よりも下回る予想としているが、利益は期初予想は下回るものの、第1四半期発表時と同様の水準を見込んでいる。
会社情報
- 会社名
- グリーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632