2月6日の東京株式市場は3日続伸。日経平均株価は、前営業日比235円05銭高の3万9066円53銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株式市場で半導体株が買われた流れを受けて、ハイテク株全般が堅調だった。一時358円65銭高まで買われる場面があったものの、今後の利上げに言及した田村直樹日銀審議委員の発言が伝わると円高に振れて伸び悩んだという。
【主要指数】
・日経225: 39,066.53(+235.05)
・TOPIX: 2,752.20(+6.79)
・ドル/円: 152.61(-0.01)
・ダウ: 44,873.28(+317.24)
・ナスダック: 19,692.33(+38.32)
・SOX: 5,091.50(+235.05)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は73銘柄(76%)、下落は15銘柄(16%)、変わらずは8銘柄(8%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。ゲーム関連では新しいハード登場による先高期待があるほか、アニメやホビー関連にも物色の矛先が向かっているもようだ。
バンダイナムコホールディングス<7832>が3日続伸。前日2月5日に発表した好決算や業績予想の増額修正、自社株買いの実施などが引き続き市場の評価材料となっているようだ。なお、野村証券では投資判断は「ニュートラル」を継続したものの、目標株価は3900円から4750円へと引き上げた。
さらにカプコン<9697>やコナミグループ<9766>、セガサミーホールディングス<6460>、コーエーテクモホールディングス<3635>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>など大手ゲームが買われたほか、タカラトミー<7867>、東映アニメーション<4816>なども買われた。
任天堂<7974>が連日の昨年来高値更新。「Nintendo Switch2」への期待の大きさに加えて、この日は岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を1万円から1万3000円に引き上げたことが市場の関心を集めているもようだ。
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が4日続伸。明日2月7日に第3四半期決算の発表を予定しており、好決算発表を期待した買い物が膨らんでいるようだ。なお、同社は『ポケポケ』の貢献によるゲーム事業の当初予想からの大幅な業績上ブレを昨年末に発表している。
他方、クシム<2345>が急落。5日、同社の会計監査人であるUHY東京監査法人より会計監査人を辞したいとの通知書を受領したと発表した。同社株は2月4日と5日にかけて2営業日連続でストップ安比例配分となっていた。オルトプラス<3672>やエディア<3935>、ブシロード<7803>、ユークス<4334>も小安い。