4月24日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前営業日比170円52銭高の3万5039円15銭でこの日の取引を終えた。米中貿易摩擦の緩和期待で前日の米国株式が買われた流れを引き継ぎ、一時419円高まで買われる場面があった。買い一巡後は日米財務相会談を控えて伸び悩んだという。
【主要指数】
・日経225: 35,039.15(+170.52)
・TOPIX: 2,592.56(+8.24)
・ドル/円: 142.74(-0.74)
・ダウ: 39,606.57(+419.59)
・ナスダック: 16,708.05(+407.63)
・SOX: 3,983.92(+170.52)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は39銘柄(41%)、下落は53銘柄(55%)、変わらずは4銘柄(4%)で、下落した銘柄の方が多かった。
個別銘柄では、任天堂<7974>が続伸し、ゲーム・エンタメ関連企業で値上がり率トップとなった。同社の古川社長が前日4月23日にマイニンテンドーストアで受け付けている「Nintendo Switch 2」の抽選販売で日本だけで220万人と事前の想定を大きく上回る応募があったと明らかにしたことが株価の追い風となっているもようだ。
メガチップス<6875>やホシデン<6804>、ミネベアミツミ<6479>など任天堂関連のゲーム部品メーカーが買われている。任天堂が昨日、Nintendo Switch2のマイニンテンドーストアでの抽選販売への応募が220万人だったことを明かしたことが材料視されているという。いずれも売上における任天堂向けの比率が大きい。
ホシデンは、総合電子部品メーカーで画像の高速伝送部品や高性能音響部品などを展開している。メガチップスは、ゲームソフトウエア格納用LSI(ゲーム機用カードリッジ内蔵のメモリー製品)、ミネベアミツミは旧ミツミ電機がスイッチなどを手掛けているようだ。
このほか、部品メーカーではないが、任天堂と協業しているディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>も買われている。スマートデバイス向けアプリの開発・運用業務以外に、ニンテンドーアカウントを中心とした会員基盤システムの開発/運用業務を行っているという。
他方、Nintendo Switch2の小売店や家電量販店、ECサイトでの予約受付開始にあわせて対応タイトルの予約受付も始まったが、コナミグループ<9766>やバンダイナムコホールディングス<7832>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、セガサミーホールディングス<6460>、コーエーテクモホールディングス<3635>、カプコン<9697>など大手ゲームは売り優勢だった。
ケイブ<3760>が4日ぶりに反発。前日4月23日に発行済株式総数の1.5%に当たる10万株、1億円を上限とした自社株買いを実施すると発表したことと、継続保有期間に応じて「QUOカード」の贈呈額が増える形に株主優待制度を変更することが手がかり材料視された。
このほか、東宝<9602>が反落。直近は劇場版最新作「名探偵コナン 隻眼の残像」の好スタートなどを材料に高値圏での推移が続いていただけに利益確定の売り物に出る形になっているようだ。東映アニメーション<4816>や東映<9605>、KADOKAWA<9468>などもさえない。
■ゲーム・エンタメ関連株一覧