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ハピネット<7552>は、5月13日、2025年3月期の連結決算を発表、利益率の高い玩具事業やアミューズメント事業がヒット商品の貢献や市場の拡大を取り込み、増収増益を達成した。
なお、最終利益はゲームアプリに関するソフトウエアを減損処理したことなどによる特別損失14億8500万円をこなした上での増益確保となる。
売上高3644億1800万円(前々期比4.0%増)
営業利益116億7700万円(同34.6%増)
経常利益119億6300万円(同33.3%増)
最終利益67億6400万円(同2.8%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①玩具事業 売上高1694億6500万円(前々期比13.0%増)、セグメント利益91億1800万円(同32.9%増)
「ポケモンカードゲーム」「ONE PIECE カードゲーム」をはじめとしたトレーディングカードや、ガンダムシリーズのプラモデルをはじめとしたホビー商品など、大人需要を取り込んだ商品が引き続き好調に推移したことに加え、低年齢層向けのキャラクター玩具の販売も伸長したことにより、売上高、利益面ともに前年度を大幅に上回った。②映像音楽事業 売上高645億2400万円(同0.6%減)、セグメント利益9億7600万円(前々期1億2800万円の赤字)
Snow Manのアルバム「THE BEST 2020-2025」などのヒット商品はあったものの、市場をけん引するに至らず、売上高は前年度を下回った。利益面では、映像製作部門の利益が改善したことや、ライセンス権を持つ映像パッケージ商品が貢献したことなどにより、前期を大幅に上回った。③ビデオゲーム事業 売上高780億7000万円(同16.9%減)、セグメント利益2億5200万円(同83.3%減)
ゲームハードの売上が低調に推移したことに加え、ゲームソフトの販売も苦戦し、売上高は前年度を下回った。利益面についても、売上が減少したことに加え、ゲームアプリのソフトウエア償却費を計上したことにより、前年度を大幅に下回った。④アミューズメント事業 売上高523億5800万円(同25.7%増)、セグメント利益30億2300万円(同35.2%増)
カプセル玩具市場が好調に推移していることに加え、同社が運営するカプセルトイショップ「ガシャココ」や、同社がバンダイナムコアミューズメントと共同運営を行うカプセルトイショップ「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」「ガシャポンのデパート」の店舗の増加も貢献し、売上高、利益面ともに前年度を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は2025年3月末日時点で137店舗を出店している。 -
■2026年3月期は増収増益の見込み
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2026年3月期通期の連結業績予想については、以下のとおりで増収増益を見込んでいる。
今期はメーカー業や小売業といった川上・川下領域での事業拡大を目指し、重点的な投資と着実な施策実行に取り組んでいくとしている。また、それらの実現を支える本社機能を構築すべく、各機能の最適化と環境変化に耐え得るサステナブルな事業支援体制への転換を図っていく方針だ。
売上高3900億円(前期比6.8%増)
営業利益118億円(同1.0%増)
経常利益120億円(同0.3%増)
最終利益72億円(同6.4%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ハピネット
- 設立
- 1969年6月
- 代表者
- 代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3644億1800万円、営業利益116億7700万円、経常利益119億6300万円、最終利益67億6400万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7552
