スクエニHD、25年3月期決算は営業利益24%増の405億円…『ドラクエIII』想定上回る、『FF14』拡張パッケージも貢献

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、5月14日、2025年3月期の連結決算を発表し、売上高3245億0600万円(前の期比8.9%減)、営業利益405億8000万円(同24.6%増)、経常利益409億3900万円(同1.4%減)、最終利益244億1400万円(同63.7%増)だった。

・売上高:3245億0600万円(同8.9%減)
・営業利益:405億8000万円(同24.6%増)
・経常利益:409億3900万円(同1.4%減)
・最終利益:244億1400万円(同63.7%増)

 

【5月14日18時42分グラフを追加】

 

主力の主力のデジタルエンタテインメント事業で、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が想定を上回るなど好調だったことに加え、『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』も貢献した。コンテンツ評価損の影響もなくなった。経常利益がマインスになったのは前の期に計上された為替差益がなくなり、為替差損担ったことによる。また前の期に計上されたコンテンツ廃棄損がなく、最終利益は大幅な増益となった。

 

■デジタルエンタテインメント事業

売上高は2065億3600万円(同16.8%減)、営業利益は338億6700万円(同33.0%増)となった。

HD(High-Definition)ゲームにおいて、『FINAL FANTASY XVI』、『ファイナルファンタジーピクセルリマスター』、『ドラゴンクエストモンスターズ3魔族の王子とエルフの旅』、『FINAL FANTASY VII REBIRTH』等を発売した前年と比較して、新作タイトルからの売上が減少したことにより、減収となった。一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費及びコンテンツ評価損が前年から減少したこと等に加え、11月に発売した『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の販売が当初の想定を上回ったこと等により、前期の営業損失から黒字転換した。

MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、『ファイナルファンタジーXIV』の最新拡張パッケージ『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』発売により増収増益となった。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、11月に『エンバーストーリア』のサービスを開始したものの、既存タイトルの弱含み及び前年にロイヤリティ収入の計上があったことにより減収減益となった。

 

■アミューズメント事業

売上高は712億1500万円(同15.7%増)、営業利益は78億4600万円(同3.7%増)となった。既存店売上高及び機器販売が前年を上回ったことにより、増収増益となった。

 

■出版事業

売上高は307億5200万円(同1.1%減)、営業利益は109億7700万円(同8.4%減)となった。全体として底堅く推移したものの、前年度にアニメ放送をきっかけに大ヒットした『薬屋のひとりごと』の反動減があったことに加え、今後の新作投入に向けた費用の増加等により、減収減益となった。

 

■ライツ・プロパティ等事業

売上高は190億6700万円(同0.8%増)、営業利益は60億6700万円(同7.2%増)となった。有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売が好調だったこと等によって、増収増益となった。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上高2800億円(同13.7%減)、営業利益410億円(同1.0%増)、経常利益410億円(同0.1%増)、最終利益287億円(同17.6%増)、EPS79.70円を見込む。

・売上高:2800億円(同13.7%減)
・営業利益:410億円(同1.0%増)
・経常利益:410億円(同0.1%増)
・最終利益:287億円(同17.6%増)
・EPS:79.70円

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3245億0600万円、営業利益405億8000万円、経常利益409億3900万円、最終利益244億1400万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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