コムシード、25年3月期決算はモバイル事業の拡大で増収・営業増益に　ブロックチェーン事業の整理で特別損失を計上

コムシード<3739>は、5月14日、2025年3月期の連結決算を発表、モバイル事業が順調に拡大し、増収と営業増益、経常増益を達成した。

なお、最終損益については、ブロックチェーン事業において減損損失と事業整理損を計上したことによる特別損失の発生で赤字計上が続いた。

売上高24億6400万円（前々期比17.7％増）
営業利益1億4400万円（同303.7％増）
経常利益1億1700万円（同545.7％増）
最終損益1億3400万円の赤字（前々期6000万円の赤字）

①モバイル事業　売上高24億100万円（前年同期比16.2％増）、セグメント利益3億3500万円（同129.4％増）
前年度に引き続き、有料ゲームアプリの販売が好調に推移した。また、『グリパチ』をはじめとする既存ソーシャルゲーム運営事業および受託開発事業につきましても順調に推移したほか、事業戦略とコスト構造の転換により、大幅な利益増となった。

②ブロックチェーン事業　売上高9900万円（同6.4％増）、セグメント損益1億8500万円の赤字（前年同期1億400万円の赤字）
第2四半期にブロックチェーン関連の不採算事業を整理し、持続的な利益体質に向けた改善の土台を構築した。また、安定収益確保のための新規事業：運営・開発受託事業を新たに開始し、安定収益の確保を図っている。あわせて固定費の見直し、人員再配置による効率化、子会社HashLinkの役員構成変更による「守りの経営」を強化し、徹底したコスト管理を実施した。

また、第4四半期において、『MONGz UNIVERSE』プロジェクトの運営体制を見直し、韓国KozLab社との共同運営体制へ移行した。今後は、共同運営パートナーとして、暗号資産「MUC」を含む経済圏拡大に向けた韓国KozLab社の取り組みに対し、必要な協力および支援を行っていく。

■2026年3月期は増収増益の見込み

2026年3月期通期の連結業績予想については、以下のとおりで増収増益を見込んでいる。

売上高28億円（前期比13.6％増）
営業利益1億5000万円（同3.5％増）
経常利益1億3000万円（同11.0％増）
最終利益1億円（前期1億3400万円の赤字）