カヤック、1Q(1~3月)決算は売上高比19%増、営業益53%増に 主力のハイカジで新作2本リリース

  • カヤック<3904>は、5月15日、2025年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表、主力のハイパーカジュアルゲーム(ハイカジ)で新作2本リリースし、好調な推移となったこともあり、売上高は第1四半期として過去最高を更新した。

    ただ、持分法による投資損失や為替差損の影響で経常利益は減益となった。

    なお、最終利益にはスポーツスクール事業を展開する子会社eSPの譲渡による特別利益を計上したことも寄与している。

    売上高46億6700万円(前年同期比19.4%増)
    営業利益2億4900万円(同53.9%増)
    経常利益1億8800万円(同15.3%減)
    最終利益4億1300万円(同196.5%増)

    サービス別の売上高の概況は以下のとおり。

    ① ゲームエンタメ 売上高25億900万円(前年同期比14.0%増)
    カジュアルゲームの中でもハイパーカジュアルゲームは、第1四半期期間に新作タイトル「Ragdoll Shooting」「Shuriken Cut」を正式にリリースした。新作タイトルを2本リリースしたことなどにより、ダウンロード数は直前四半期比では9.7%増の約9313万件と過去最高となった。

    ②面白プロデュース 売上高4億9600万円(同8.1%増)
    近年の傾向として、デジタルとリアルの境目、広告とサービスの境目が曖昧になる中で、既存のデジタル広告領域にとどまらない多様な案件が増加しており、特に当社の企画力、技術力をもとにクライアントの新製品開発を支援する高付加価値な領域にも進出した。

    ③eスポーツ 売上高6億8100万円(同0.4%減)
    第1四半期期間におけるTonamelの大会開催数は、コミュニティに寄り添った運営によりTCG(トレーディングカードゲーム)を中心に大会数が増加した結果、直前四半期比6.5%増の1万7712件となった。一方、GLOE<9565>は第1四半期期間の売上高が直前四半期比で減少したが、下期偏重の事業のため想定内の進捗となっている。

    ④ちいき資本主義 売上高5億6600万円(同78.0%増)
    第1四半期連結会計期間末時点で、「スマウト」の累計登録ユーザー数は直前四半期末比6.5%増の約6.9万人となり、順調に拡大した。「スマウト」の導入地域数も第1四半期末時点で直前四半期末比1.1%増の1120地域となり、市場の上限である自治体数約1700地域に対しての導入率が65.9%となった。また、第1四半期末時点での「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、直前四半期末比7.7%増の18.2万人と、こちらも順調に増加した。

    ⑤その他サービス 売上高4億1400万円(同67.7%増)
    ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、コロナ禍により業績が悪化した後、継続的な回復基調にある。また、前年度に子会社となった英治出版の新刊が好調に推移した。

  • ■通期業績予想は変更なし

  • 2025年12月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高185億円(前期比10.6%増)
    営業利益5億5500万円(同55.0%増)
    経常利益4億5000万円(同12.0%増)
    最終利益2億5000万円(同67.7%増)

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高167億2700万円、営業利益3億5800万円、経常利益3億8800万円、最終利益1億4900万円(2024年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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