ビーグリー<3981>は、8月14日、2025年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、新規ユーザーの獲得を目的とした広告戦略を実施したことで新規ユーザーが増加したが大きな売上増加に繋がらず、既存ユーザー向けの広告宣伝費を削減したことでヘビーユーザーを含むアクティブユーザーが想定よりも減少し、減収となった。
売上高83億3200万円(前年同期比12.0%減)
営業利益4億9900万円(同42.7%減)
経常利益4億6700万円(同44.6%減)
最終利益2億600万円(同53.2%減)
各セグメント別の状況は以下のとおり。
①プラットフォームセグメント 売上高52億3100万円(前年同期比14.5%減)、営業損益5000万円の赤字(前年同期2億7400万円の黒字)
主力サービスであるコミック配信サービス「まんが王国」において、ユーザーの訪問・定着・課金の流れを促し、課金者数と顧客単価を上げるべく、「お得感No.1」戦略による課金意欲の高いロイヤルカスタマーへの育成を継続するとともに、「まんが王国」内にて、一定時間経過するごとに1話が無料で読めるサービス「待ちコミ」の提供を開始し、幅広いユーザー層獲得のための販売促進活動を積極的に行った。
一方で、ライトユーザーの獲得・定着を図るため、前期よりライトユーザーを中心とした広告運用を行い、新規ユーザーの獲得が進んだ半面、当初の想定よりヘビーユーザーが減少した結果、「まんが王国」の売上高は前年同期比13.4%減となった。
また、2025年3月には同社オリジナル作品「夜蜘蛛は蜜をすう~結婚詐欺師と堕ちる女~」を原作としたショートドラマが、ショートドラマアプリ「BUMP」にて配信された。
②コンテンツセグメント 売上高32億2100万円(同6.5%減)、営業利益5億5000万円(同8.0%減)
デジタルコンテンツを中心に、発刊点数の増加、電子書店ごとの特性や読者ニーズに沿った販売促進活動を積極的に行った。また、紙出版においては、紙出版市場の縮小を鑑み、配本部数の管理および価格設定などのコストコントロールを実施した。
デジタル出版は、読者の嗜好性に合わせたコンテンツの創出とジャンルの拡大を推進した一方で、前期における販売促進活動の奏功による増収効果の反動などから、売上高は前年同期比1.8%増となった。一方、紙出版は、配本部数のコントロール及び雑誌の隔月化や休刊を実施した結果、売上高は前年同期比27.0%減となった。
このほか、2025年4月にはぶんか社から2作品がテレビドラマ化し、「黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛」がTOKYO MXにて放送、「子宮恋愛」が読売テレビにて放送された。
■通期業績予想を下方修正
2025年12月期通期の業績予想については、第2四半期決算の発表と同時に従来予想からの下方修正を実施しており、以下のとおり。
売上高195億9300万円→164億6300万円(増減率16.0%減、前年同期比10.8%減)
営業利益17億6400万円→14億1800万円(同19.6%減、同20.6%減)
経常利益17億900万円→13億6400万円(同20.2%減、同21.0%減)
最終利益8億8500万円→6億3600万円(同28.1%減、同51.1%減)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ビーグリー
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 吉田 仁平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高184億4600万円、営業利益17億8600万円、経常利益17億2600万円、最終利益13億300万円(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3981