アピリッツ、2Q(2~7月)決算はすべてのセグメントで売上高は好調 不採算案件の対応で外注費が増加して1800万円の営業赤字を計上

アピリッツ<4174>は、9月12日、2026年1月期の第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表、すべてのセグメントで売上高は好調に推移し、2ケタ超の増収となった。

一方で、Webソリューション事業の不採算案件の対応で外注費が想定より増加し、各利益項目とも赤字計上となった。

売上高51億5600万円(前年同期比22.2%増)
営業損益1800万円の赤字(前年同期1300万円の黒字)
経常損益2500万円の赤字(同1000万円の黒字)
最終損益3500万円の赤字(同1600万円の赤字)

セグメント別の状況は以下のとおり。

①Webソリューション事業 売上高19億4900万円(前年同期比30.7%増)、セグメント利益2億3100万円(同25.5%増)
好調な市場環境の下、同社およびグループ会社ともに案件の引き合いは多く、売上高は順調に成長した。一方で、不採算案件への注力にあたり、外注費などの費用が増加したことから、利益は下ブレする結果となった。

②デジタル人材育成派遣事業 売上高9億2000万円(同23.7%増)、セグメント利益2200万円(同35.4%減)
デジタル人材の派遣の需要は引き続き堅調に推移しており、売上高は順調に成長した。また、新たに人材派遣・人材育成に強みを持つJUTJOYがグループインしたことで、成長の源泉であるデジタル人材の教育・育成が加速することによるシナジー発生を見込んでいる。なお、JUTJOYのM&Aに伴う一時的な費用の増加により、利益は下ブレする結果となった。

③推しカルチャー&ゲーム事業 売上高23億2600万円(同14.9%増)、セグメント利益1億3100万円(同18.0%減)
オンラインゲーム運営では、『けものフレンズ3』と『UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)』がいずれも3月にサービス開始5.5周年を迎えたことを記念して周年イベントを開催し、売上に貢献した。また、6月には、これまでgumi<3903>と共同運営を行っていた『乃木坂的フラクタル』の運営サービスを完全移管し、運営パイプラインの拡大を進めた。

なお、運営体制の効率化や外注の内製化を継続して行っており、原価は低減傾向にある。第2四半期期間においては『乃木坂的フラクタル』やその他新規案件への対応にあたり、一時的に外注費などの費用が増加したが、下期にかけてはアプリ外決済の導入を進めており、利益体質の更なる改善を図っている。

さらに、IPを活用した他社との新作協業ゲームプロジェクトの検討を進めている。

■通期業績予想は9月5日に下方修正を発表済み

2026年1月期通期の連結業績予想については、先日9月5日に予想の下方修正を発表しており、以下のとおり。

売上高105億5100万円(前期比17.1%増)
営業利益1億300万円~1億7200万円(前期比44.5%~7.1%減)
経常利益9000万円~1億6000万円(同51.0%~13.6%減)
最終利益5100万円~9700万円(同12.4%~111.3%増)

株式会社アピリッツ
https://appirits.com/

会社情報

会社名
株式会社アピリッツ
設立
2000年7月
代表者
代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
決算期
1月
直近業績
売上高90億800万円、営業利益1億8500万円、経常利益1億8500万円、最終利益4500万円(2025年1月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4174
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