ケイブ<3760>は、10月10日、2026年5月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高26億2700万円(前年同期比11.6%減)、営業損失5億6500万円(前年同期は1億2900万円の利益計上)、経常損失3億9300万円(同3億6500万円の利益計上)、最終損失2億8500万円(同3億7000万円の利益計上)だった。『メテオアリーナ・スターズ』の売上原価や広告宣伝費を計上したことが影響し、主力のゲーム事業が赤字となった。でらゲーが連結損益計算書に加わって以来、初の営業損失計上となった。
・売上高:26億2700万円(同11.6%減)
・営業損失:5億6500万円(同1億2900万円の利益計上)
・経常損失:3億9300万円(同3億6500万円の利益計上)
・最終損失:2億8500万円(同3億7000万円の利益計上)


■ゲーム事業
売上高は23億8000万円(同10.6%減)、セグメント損失は5億5200万円(前年同期は1億0500万円の利益計上)と減収・赤字転落となった。
でらゲーの主要ゲーム『モンスターストライク』や『キングダム 乱 -天下統一への道-』が引き続きグループの業績に貢献している。『キングダム 乱』では、8月に公式ストア『キングダム 乱 Web Store』をオープンし、利益率向上に寄与した。新作タイトル『OUTRANKERS』は9月にベータテストを実施し、リリースに向けて準備を進めている。
2023年11月リリースの『東方幻想エクリプス』は、2025年6月に100万ダウンロードを突破し、7月23日には台湾・香港・マカオ・シンガポール・マレーシアの5地域で繁体字版のサービスを開始した。来月11月にはリリース2周年を迎える。今後はローカライズ運営を強化し、グローバルIPとしての成長を目指す。
『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』では、コラボや大型イベントを通じてコンテンツ強化とユーザー満足度向上に努めている。
なお、『メテオアリーナ』については、2024年9月にリリースした後、翌年3月19日に大幅リニューアルのためのメンテナンス機関に入った。そこから3ヶ月後となる6月25日より『メテオアリーナ・スターズ』としてサービスを再開したが、苦戦している旨を発表していた。
■動画配信関連事業
売上高は2億4600万円(前年同期比20.4%減)、セグメント損失は1200万円(前年同期は2400万円の利益計上)だった。
連結子会社であるcapableのライブ配信事業とYouTube事業において競争が激化しており、効率的な運営体制の再構築と業務プロセスの最適化を進めている。店舗事業では人材育成や原価管理、販促施策の強化により収益性向上に取り組んでいる。連結子会社のサクセスプラスは受託案件が順調に進捗し、安定的な収益を維持している。
■2026年5月期
2026年5月期の業績見通しはゲーム事業の経営環境の変動が大きいことを理由に非開示としているが、合理的な業績見通しが可能になった時点で速やかに開示する予定。
『モンスターストライク』や『キングダム 乱』の安定運営を基盤としつつ、既存IPの海外展開や新規タイトルのリリースにより持続的な成長を目指す。『キングダム 乱 Web Store』による収益基盤強化と利益率向上、新作『OUTRANKERS』のプロモーション、そして『東方幻想エクリプス』の海外展開強化を図る。さらに『メテオアリーナ・スターズ』の運営費とプロモーション費用も計上する。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高139億6900万円、営業利益11億3300万円、経常利益11億3100万円、最終利益2億4600万円(2025年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760