ガンホーの決算説明資料より…3Q(7~9月)はYonYで増収減益、QonQでは減収減益 『パズドラ』など主力タイトルの売上減少 Switch 2向けも含めた開発体制の拡充で費用増に

柴田正之 編集部記者
/

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、11月7日に2025年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表した。今回はその決算説明資料の中から同社の第3四半期期間(7~9月)の業績についてを取り上げたい。

同社の第3四半期期間は、売上高230億700万円(前年同期比0.8%増、前四半期比14.2%減)、営業利益8億4800万円(同76.5%減、同61.3%減)、経常利益16億1700万円(同56.8%減、同23.9%減)、最終利益4億2800万円(同77.1%減、同49.9%減)での着地となった。

四半期推移(QonQ)での減収減益の主な要因は、『パズドラ』をはじめとするモバイルタイトルと、子会社Gravityが展開する『Ragnarok』関連タイトルのが減収となったことに加え、ガンホーにおいて業務委託費が増加したことが影響した。

業務委託費の増加は、Nintendo Switch2の登場に伴い、潜在的な市場拡大が見込めることから、Nintendo Switch 2向けタイトルも含めた開発体制の拡充を行っていることが影響しているようだ。

一方、前年同期の比較(YonY)については、売上高は前年比増収となったが、子会社Gravityの広告宣伝費が増加したことや、前述のガンホーにおける業務委託費の増加が響き、減益となった。

なお、子会社Gravityの『Ragnarok』関連タイトルは堅調な推移を続けており、Gravityの第3四半期期間の売上高は143億7300万円(前年同期比4.7%増、前四半期比15.8%減)となった。複数の『Ragnarok』関連タイトルの新作リリースが貢献した前四半期比では減収となったものの、直近の130億円水準の四半期売上高はクリアする格好となっている。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1036億円、営業利益174億9100万円、経常利益200億1300万円、最終利益111億7100万円(2024年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
企業データを見る