カバーの決算説明資料より…期初予算時点で予定していた今年度の先行投資的支出は予定通り消化 物流体制の最適化やコンテンツの拡充などが進展

柴田正之 編集部記者
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カバー<5253>は、11月11日に2026年3月期の第2四半期累計(4~9月)の決算(非連結)を発表した。今回はその決算説明資料から同社が先行投資的支出として取り組んできた分野を取り上げたい。

まず、取り組みの1つは物流関連だ。同社は、下半期から来期にかけて、複数の施策を通じた顧客サービス向上およびコスト最適化を企図しており、海外生産地からの物流最適化や国内物流拠点の統合による効率化などを進めてきた。

なお、下半期については、海外送料固定化、エコノミー配送サービスの提供などにより、消費者体験の向上による需要改善を図っていくとしている。

もう1つがコンテンツの拡充だ。外部デべロッパー開発の小〜中型ゲームタイトルのリリースに取り組んだことで、同社の所属のVTuberのゲーム市場でのプレゼンスが向上した。

さらにホロアースでは、VTuberタレントと触れ合える「タレント降臨祭」を開催するなど、タレントとの相互コミュニケーションを通じたVTuber体験が可能となった。

そのほかにも人事制度および組織体制の見直しや、タレントサポートの強化など様々な取り組みを進めており、期初予算時点で予定していた今年度の先行投資的支出は、予定通り消化が進捗した、としている。