オルトプラス、25年9月期決算は主力運営タイトルのユーザー課金額の減少で売上高17%減に 新作リリースに伴う広告宣伝費の増加で営業赤字幅が拡大

オルトプラス<3672>は、11月13日、2025年9月期の連結決算を発表、主力運営タイトルのユーザー課金額の減少を受けて売上高が減少した。

また、新規タイトルのリリースに伴い広告宣伝費が増加した結果、営業赤字幅が拡大した。

売上高28億9700万円(前年同期比17.6%減)
営業損益4億6700万円の赤字(同4億5200万円の赤字)
経常損益4億4200万円の赤字(同4億1600万円の赤字)
最終損益4億3400万円の赤字(同4億5200万円の赤字)

ゲーム事業では、持続的成長基盤を確立するため、自社パブリッシングタイトルの拡充を進めた。新規ゲームタイトルの開発ては、大型の国内IPタイトル1本のゲーム化権を取得し、来年のリリースに向けて開発に着手するとともに、中国アリババグループ傘下のLingxi Gamesが開発し、アジア地域で配信中のゲームタイトル『忘却前夜』の国内ローカライズ版の開発を進め、2025年8月にリリースした。このほか、前年度から開発を進めていた『Everybody Shogi(えぶりばでぃ将棋)』(「Apple Arcade」向けの完全オリジナルタイトル)を2025年8月にリリースした。

ゲーム運営については、『ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 』において、各種イベントなどの施策により高い売上水準を維持するとともに、『プリンセス&ナイト』の運営を新規に受託した。この結果、期末の運営タイトル数は4本(自社パブリッシング3、運営受託1)となり、開発中タイトル数は1本となった。

受託開発は、前年度度末からの継続案件3件のほか、新たに3件の開発を受託した。このうち開発完了2件、開発中止1件となり、期末における開発中案件は3件(ゲーム系3件)となった。

ゲーム開発人材を中心とする技術・人材支援しては、引き続き主要取引先であるゲーム会社の開発プロジェクトの見直しや運営中止などの影響を受けて人材稼働数の減少が続いていたが、業務委託費や子会社の組織の最適化等の施策の効果もあり、直近では若干の回復傾向があった。ゲーム業界の動向を踏まえ、ゲーム業界での営業活動だけではなく、ゲーム業界以外のクライアント獲得も進めている。

そのほか、ジーエフホールディングスグループと連携して各種グッズの製造・販売・ECまで展開を目指す「推し活・ファンダム事業」についても進めており、拡大する「推し活」市場への進出を狙いとして、俳優小説アプリ「KISSMILLe(キスミル)」に係る共同事業を開始した。

■2026年9月期通期の業績見通しは非開示

2026年9月期通期の業績見通しは非開示。同社グループの事業領域であるゲーム業界を取り巻く環境の変化が大きく、業績が短期間で大きく変動する可能性があることと、新規事業への取り組みを含めた構造改革中であり、将来的な業績予測を合理的に算出することが困難であるため、としている。

株式会社オルトプラス
https://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高35億1600万円、営業損益4億5200万円の赤字、経常損益4億1600万円の赤字、最終損益4億5200万円の赤字(2024年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
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